引退の裕樹が改めて那須川天心に感謝の言葉「天心、ありがとう」【RISE】

伊藤代表を挟んでローキック談義

那須川が裕樹のローに「朝起きたら痛かった」


 裕樹は引退については「実感がまだない。58kgにするために1年間以上頑張ってきた。本当に頑張ってきたので、いま、ご飯を食べてもいいのかも分からない。食べることに罪悪感とか、食べたら走らないといかんとか、そういう意識があるので、まだ実感はない」という。今後についてはこの1年間、自分に課してきた過酷な状況を引き合いに出し、「こんなことはやれといっても多分できない。でもやる奴は勝手にやる。強くなりたかったら自分で練習する。そういう奴は僕に言ってくると思う。言って来ない奴はそもそもそんなに気持ちがない。後進の指導は、言って来たらするが、基本的にはそんなに力を入れてする気はない。僕は今はフィットネスでやっている女性のほうが命がけでやっていると思う。なのでフィットネスに力を入れたいと思っている」と語った。

 那須川は「試合に臨むまでは特に変わったことはなかったが、1Rを終えて2R目から、早く終わってほしいという感覚でずっと試合をしていた。時間がゆっくりだった。今まで時間がゆっくりに感じたことはあったが、それは自分もゆっくりな感じだった。今回は僕だけめちゃくちゃ早く動いている感じ。また別次元の感覚だった」と前日の試合中の特別な感覚を表現した。

 裕樹の得意なローキックについて「3発くらい受けたんですけど、痛いです。昨日は大丈夫だったんですけど、起きたら痛かった。ちょっとびっくりした。バーンというのは受けてないんだけど、芯に来ている感じがある。ローキックって、腿の上のほうを打つ選手が多いが、下のほうを蹴るローキックは初めてもらった。初めての感覚だった」と話すと裕樹は「先輩を立てるのがうまいな(笑)。俺のローの価値が上がったな」と返す場面も。