朝倉未来が自らのクセを明かし「斎藤選手に伝えて」【RIZIN.25】

普段は見せない変則的な蹴り
朝倉の左ストレート

「タイトルマッチとかはどうでもよくて、俺の強さを証明したい」


 試合については「打たれ強いので流れの中で倒せればいいなというくらいでやろうかと。今の感じで自然に倒せるとは思っているが、あまり力みすぎて倒そうと思って、3Rにもつれ込んだ時に拮抗した試合になるのも嫌なので、そこは冷静にいつも通りという感じ。倒すことは考えるが熱くなりすぎず」と話した。

 朝倉といえば、試合前に徹底的に相手を分析することで有名なのだが、その分析力は自分にも向けられる。「(斎藤が)自分のクセを分析してくれたら面白い試合になると思う。今までの試合を見たらクセがあるかもしれない。左のローキックから入ることが多いので、それを斎藤選手に伝えておいたほうがいいかもしれない」と敵に塩を送る。もっともこれも朝倉の作戦か?

 また自らと斎藤の戦力については「寝技も組みも打撃も全部ちょっとずつ俺のほうが強いと思う。打撃は差があると思うが、総合はいろいろな要素が混ざりあう。打撃の差があってもタックルと思わせての打撃が入ることもある。打撃のみで戦ったらすごい差はあると思う。試合をしてみないと分からないですけどね」と分析した。

 今回は初代フェザー級王座がかかる一戦なのだが「タイトルマッチとかはどうでもよくて、俺の強さを証明したいという気持ち。ずっと追い込んでいるので、2月からすごく強くなっているが、それを証明する機会がなかった。ようやく試合ができる」と語る。朝倉は2月の浜松大会以来の試合となるのだが、この間で「レスリング力が上がったし、打撃もYouTubeでK-1のチャンピオンたちとコラボさせていただいて、だいぶレベルも上がった。“こんな世界があるんだ”と総合の選手とやっていては気づかなかった場所とか境地に達した部分はあった。それを今回見せられればいいとは思うが、寝技の展開になるかもしれないし。僕は打撃でやりたいが、相手がタックルできて、僕がテイクダウンを取り返して、上になって寝技で決めるかもしれない。展開は相手に合わせるしかない。絶対、打撃でやろうとは思っていない」とこの間の成長に自信を見せた。