悲願の王座獲得の菅原美優「自分との精神的な戦いに勝てたのが勝因」【Krush.119】

前日、第5代Krushフェザー級王者となった新美貴士との2ショット

MOEの「環境に恵まれている」発言に「自分で環境を変えてきた」


 また今回の試合については「試合前は食べ物を食べても気持ち悪くなったりして、しんどかった」と大きなプレッシャーがあったよう。菅原は4月から美容師として勤務しているのだが、今回も試合の1週間前から休暇を取って練習に専念。周囲の協力についての感謝は本人も常に口にしていることから、こういったことに関するプレッシャーかと問われると菅原は「MOEちゃんが試合前に“環境に恵まれている選手に負けたくない”と言っていた。自分も環境はすごく恵まれていると思いますが、ただひとつ言いたいのは、私はシルバーウルフに入って2年目くらいなんですが、自分で環境を変えてきた。そこを言い訳にしてほしくはないなという思いはあります。自分は学生のころからMOEちゃんと同じ過程を踏んできたつもりでいる。シルバーウルフに通い始めたころは高校生だった。家が遠いので定期が2万円くらいかかかるんですが、親の助けも借りず、学校に行って、ジムで練習して、終電までの3時間で毎日バイトをして、自分で交通費を稼いで必死にやってきた。そういう部分では負けたくなかったというか、そういう浅はかな感じで見られたくなかったというのはあります」と語った。

 試合後のリングでKANAと城戸康裕となにやら会話を交わしていたのだが「とりあえず“良かったな”と言ってもらった。本当に近くで支えてもらっていた。KANAさんに関してはケガもあるつらい中で自分をサポートしてくれた。城戸さんはお父さんみたい。メンタル面をいつも心配してくれて、会うたびに二者面談みたいなことをしてくれて話を聞いてくれる。今回は左右田さんとKANAさんと城戸さんがいて、みんなで戦った気分。試合前に城戸さんに“ちゃんとセコンドに耳を傾けて、一緒に戦っていると思って戦え”と言われて、すごく心強かったというか、気持ちが軽くなった。うれしかったです(笑)」と改めて周囲のサポートに感謝した。
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