舞台『両国花錦闘士』が開幕! イケメン力士演じる原嘉孝「鍛えた肉体を見せたい欲が出た」
撮影:田中亜紀
初日公演を控えての気持ちを聞かれ、原は「ただでさえ、コロナで大変な時期。無事初日を迎えられることが僕たちにとって幸せなこと。やっとこの作品をお客さんに届けられると思うとうれしい」。稽古期間中、原と”まわし”を締めあってきた大鶴はライバル力士役。「ここからだなという気持ち。みんなで一丸となってこの作品を届けていきたい」と話し、改めて”まわし”を引き締めた。
舞台は、岡野玲子による同名の相撲マンガが原作。ソップ(やせ)型で美形の力士・昇龍と、アンコ(ぽっちゃり)型の力士・雪乃童を軸に展開。より強くなること、己が思う美しさを求めて、相撲に向き合い続ける2人と、2人を取り巻く女性や力士たち、そして相撲の世界を描く。力士や相撲道の神髄を描きながらも、歌やダンス、笑いもあるエンターテインメント作品だ。
主人公・昇龍を演じる原。約1カ月前、昇龍での出演に変更になった。
「不安なく、堂々と立てればいいかなって。座長になったからといって座長らしいことはできない。役を一生懸命生きる事しかできないのでブレずにやっていこうと思った」
セリフは最初から覚えなおしたというが、勤勉で真面目、そしてちょっと泣き虫な新座長の“原ちゃん”をキャストやスタッフが全力でバックアップ。「(取材に対応した)ここのメンバーなんて毎晩のように、大丈夫だった?とか、明日大丈夫?と連絡をくださった」。
前日の夜は「明日、初日を迎えると思ったら、うれしさと不安があって、一人でこみ上げちゃって。思わず(キャストに)連絡しちゃったんです。……あ、櫻子にはしてないけど。今日起きて、不安なんて感じる必要はない、あれだけ稽古をやってきたじゃん、1カ月やってきたじゃんって。自信を持って明治座の真ん中に立ちますとみんなに言いました」