水沢アキ、デビュー当時は「Tシャツが透けるだけでも衝撃」65歳ヌード収めた写真集発売

 女優の水沢アキと写真家の篠山紀信が5日、都内で『AKI MIZUSAWA 1975-2020』(小学館)出版記念イベントに登壇した。1995年に刊行された『AKI MIZUSAWA 1975-1995』から25年、当時未発表の作品や2020年に撮り下ろした写真を含む全撮影を篠山が担当し、ひとりの写真家がひとりの女優を45年撮り続けた写真集は世界でも類を見ないという。

 出版のきっかけは水沢がレギュラー出演している通販番組の忘年会。景品がヌード写真集で「宮沢りえさんと菅野美穂さんの2冊だったんですけど『8年もレギュラーをやっているのに、何で私の写真集がないの?』。今の若いスタッフは、私が写真集を出していたことを知らないんだと思って。20年間をまとめたものは40歳の時に出したんですが、今年45年になるから思い切ってやっちゃおうかな」と自身の発案によるものだと明かした。

 出来上がった写真集の表紙を見つめて「19歳のこの顔、すごく強くないですか? 芸能界を泳いできて今、私がここにいるのもこの時の強い目があったからじゃないかと思います。この顔をよくぞ撮っていただきました」と撮影の篠山に感謝。45年間で一番思い入れのある写真を問われると「表紙です。これがあったから48年間芸能界で生きてこられた」と胸を張った。

 篠山もグアムで初めて撮影した雑誌『GORO』のグラビア「激写」のカットを挙げ「ほとんどいいんですよ。1回目に撮影した写真がすごく印象に残っている」と言うと、水沢も「初めてグラビアを撮って、これだけの写真が残ってるってすごくないですか? 当時、アイドルのヌードが禁止だった時代に、Tシャツが透けるだけでも衝撃でしたね。私にとっても思い出深い写真です」と同調した。
写真集をモチーフにした誕生ケーキを手に笑顔を見せる水沢アキ(左)と篠山紀信
 最新のカットは65歳だった今年の4月、桜が満開の日に自宅のリビングで撮影。「超恥ずかしかったですけど、若い頃にいっぱいいい写真があるので、多少身体がおばあさんになっていても記念だからという気持ちで」と、安心して篠山に任せたという。体型維持についても「ヒップホップが好きで、年に2〜3回NYのダンススクールでレッスンを受けたり、筋トレを週に1回と歩くくらいで、あとはまったく何もしてないです」と自然体。篠山は、水沢の魅力を「初対面の時の明るく弾けるような、元気で健康的な美しさをずっと持ち続けている。最後のページは今年の桜の時期の写真ですが、それぞれ微妙に年は取っているんだけど、その中に一番初めに会った時の水沢アキがずっと生きている感じです」と称えた。

 篠山から「女優さん一人ずつの写真集は何冊も出しているけど、45年撮っている人は水沢さんだけ。もちろん若い時から比べれば年を取っているけど、基本的な水沢さんのテンションの高さ、明るさ、いい人という感じは、この一冊のどのページを見ても写っています」と最大級の賛辞を贈られた水沢は「(点数をつけると)1億……1兆点くらい。私の人生そのものが出ていますから。17歳でデビューして19歳で先生とめぐり会えて、これだけの数を撮っていただけた。安心して年も取れるし安心して人生終われます。この一冊があるから、認知症になっても怖くない、というくらい素晴らしい写真集です」とアピールした。

 イベント当日は水沢の誕生日。会場には写真集をモチーフにした誕生ケーキが登場し、水沢はとびきりの笑顔を見せた。
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