新「クラゲ水槽」の水ぜんぶ抜く!サンシャイン水族館がピカピカ大作戦

約30分後、すっかり水が抜けた「クラゲスクリーン」はアクリルの汚れが目立つ
 さて、すっかり水が抜けた「クラゲスクリーン」内に、脚立を使って飼育スタッフ2名が登場。ホースでざっと水を流したあとジョウロで塩素をまいて漂白・殺菌、全体の汚れをやわらかいスポンジを使って落としていく。一度水洗いして塩素を落としてから、今度は中和剤をジョウロで散布し、最後にもう一度水洗いして仕上げる。水切りワイパーで汚れた水をきれいに流し、水槽内に残留塩素がないかどうか試薬を使って確認。塩素が残っていた場合は試薬を入れると黄色になるが、今回は透明のままだったので無事に清掃終了! 新しい海水を注水、循環ポンプと水温調節機を動かして気泡を取って大掃除を終えた。

 クラゲ担当の杉本さんは、その魅力について「すごく原始的な生き物だけれど、ひんぱんに新種が発見されますし、生態はいまだに謎めいていて魅力的です。また、クラゲに癒し効果があることは、科学的にも証明されています。サンシャイン水族館の『海月空感』エリアでは、『クラゲスクリーン』は触手の長い優雅なクラゲ、『クラゲパノラマ』には心臓のような動きで人気のミズクラゲなど、さまざまな色や形のクラゲがいます。とてももろい生き物ですし、平均寿命が1年前後で死期が近くなると、体が縮んだりボロボロになって、飼育スタッフの本音はしんどいのですが(笑)、コロナ禍のさまざまなストレスを癒してほしいですね」と語った。

 清掃後のピカピカになった「クラゲスクリーン」には、「インドネシアシーネットル」が展示される。
塩素で漂白・殺菌 → 水洗い → 中和剤 → 水洗いの流れで手際良く清掃。最後に残留塩素がないかチェック