「春馬とともにここにいる」主役・三浦春馬を“中心”に舞台挨拶でフォトコール
五代と引かれ合う遊女を演じた森川は、五代が英語で交渉するシーンがお気に入りと明かし「春馬さんとは英語の先生が一緒で、英語でワークショップを一緒にやったことがあって、その時も英語のレベルの高さに驚いた」と振り返り、伊藤博文役の森永悠希も「春馬さんから、悠希が博文役と聞いて心強い、と言ってもらい、これは頑張らなきゃと思った」。三浦春馬とは高校の同級生という妻役・蓮佛も「私も春馬くんとごはんを食べているとき、おもむろに企画書を出してきて(笑)。いつからプロデューサーになったの、と。夫婦役をやらせてもらってうれしかった」と微笑んだ。
五代友厚の母を演じた筒井真理子は「一番(役作りを)助けてくれたのが春馬さん」とふりかえり「本当にひたむきで純粋で。彼に寄り添えば母になれる、と思いました」と声を震わせた。
田中監督は「残念ながら春馬くんは完成作を見ずして亡くなりましたが、ラストシーンのアフレコをするとき、一部分だけ見たんですが、そのとき、目にうっすら涙を浮かべて“本当に頑張ったんで、感激しちゃいました”と」と、三浦が本作にかけた熱い思いを語った。
司会から、もし三浦がここにいたらなんと言っただろうか、と問われた三浦翔平は「たぶん、そこにいると思うんですけど。照れてるんじゃないですか。皆さんに本作をお届けできることを誰よりも感謝しているだろうし、誰よりも、悔やんでいるかもしれない。でも、あのさわやかな笑顔で、ありがとうと言ってるんじゃないですか」と語り、最後に「見終わった後、悲しい気持ちやさみしい気持ちになってしまうと思います。でもネガティブにはならないでください。この映画で三浦春馬はものすごい熱量で演じ、しっかりと生きています。五代と春馬、2人の思いを受け取って、今日そして明日をしっかり生きてください。春馬も喜んでいると思います」と満員の客席に訴えかけた。
『天外者』は公開中。