年末年始もステージ三昧で!KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』

2018年の初演時(撮影:細野晋司)
 2019年4月からKAAT神奈川芸術劇場芸術参与を務める長塚圭史が2018年11月に上演し、高く評価された『セールスマンの死』がKAAT神奈川芸術劇場10周年記念プログラムの一つとして待望の再演を果たす。今回は主人公の老セールスマン、ウィリー・ローマンを演じる風間杜夫、妻リンダ・ローマンを演じる片平なぎさら初演時のオリジナルキャストが多く集結した。

 同作はアメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーの作品でピューリッツア賞を受賞するなどミラーの代表作。家庭の崩壊、若者の挫折感など第二次世界大戦後「アメリカン・ドリーム」に影を落とした人間疎外、そして平凡なアメリカ市民の夢と挫折を鋭く描いている。フレデリック・マーチやダスティン・ホフマン主演で映画化もされており、日本でもおなじみの作品だ。

 普遍性に満ちているからこそ、70年以上経っても色あせることなく上演されている一方で、見る側のとらえ方は時代によって微妙に変化するもの。2021年の日本でこの作品はどのようにとらえられるのかも興味深いところだ。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』
【日時】1月8日(金)~12日(火)(開演は金18時、土~月14時、火13時。開場は開演45分前、当日券は開演1時間前)
【会場】KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉(日本大通り)
【料金】全席指定 S席8500円、A席6000円、B席2000円(3階席)/U24チケット(S席・24歳以下)4250円、高校生以下割引 1000円、シルバー割引(満65歳以上)8000円
【問い合わせ】チケットかながわ(TEL:0570-015-415=10~18時〔HP〕https://www.kaat.jp/
【作】アーサー・ミラー
【演出】長塚圭史
【出演】風間杜夫、片平なぎさ、山内圭哉、菅原永二/加藤啓、土屋佑壱、智順、山本圭祐、佐野瑞稀、浜崎香帆/大谷亮介、村田雄浩