滝藤賢一「光秀を感じているだけで感情があふれ出て」大河ドラマ『麒麟がくる』



 滝藤賢一演じる義昭と、長谷川博己演じる光秀の、涙を浮かべながらの訣別シーンには震えた。

 滝藤は「自分がその役の感情に突き動かされるという瞬間ってあるんですけど、そういうシーンがこの現場では数々あります」といい、なかでも、光秀との訣別のシーンは特に印象に残っているという。

「長谷川さんの魂の叫びが聞こえて、俳優同士しか分からない時間が生まれたように感じました。光秀を感じているだけで感情があふれ出てくるし、何もかも受け入れられる、そういった瞬間を経験することができました。互いの道がはっきりとした決定的なシーンでもあるので、最高の別れをしたという顔になっていたらいいなと思いますね」

 20日放送の第37回「信長公と蘭奢待」では、信長討伐と挙兵した義昭だったが、上洛間近だった武田信玄の進軍が止まり、信玄と朝倉からの援軍を得られず義昭は孤立、織田軍に捕らえられてしまう。信玄が死んだという報告を受けた信長は朝倉と浅井に対して兵を挙げて一気に攻め滅ぼす。

 物語はさらに盛り上がりを見せる。

 滝藤は「本能寺の変がどのように描かれていくのか楽しみですね。史実上、なぜ光秀が本能寺で信長を討ったのかっていうのは、有力説があるにしても、決定打はないですから、いろいろ解釈が広がりますよね。長谷川さんは惚れ惚れするようなたまらない芝居をされていて、ドラマの中でも精悍な顔に変わってきている、“長谷川光秀”のラストは期待しかないですね」

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。