吉岡ビギンが決勝で橋本実生を延長の末破りバンタム級王座獲得【Krush】

互角の打ち合いも的確にパンチを当てた吉岡が2-1で勝利

　決勝は橋本vs吉岡。

　1R、序盤は橋本の前蹴り、吉岡はローから距離を詰め左アッパー。そして両者のパンチが交錯。中盤以降、ともにガードを固めパンチ、そして終盤はローも織り交ぜ、攻撃を繰り出していく。

　2Rもガードを固め、パンチを出し合う展開。橋本の右フックに吉岡が左フックを合わせる。橋本の打ち終わりに的確にパンチを顔面に当てていくのは吉岡。ともにポイントも意識したか、相手の手数に合わせて手数も出していく。

　3Rはともに手数が増え、コンビネーションでパンチの連打、そしてミドル、ローを放っていく。互角の展開の中でも吉岡がプレッシャーをかけ、的確にパンチを当てていく。

　しかしともに決定打を放つことはできず、試合は判定に。ジャッジ1人が30-29で吉岡を支持も延長戦に。

　延長ラウンドはいきなり橋本が仕掛けると吉岡も呼応。先手を取るのは橋本だが、吉岡はクリーンヒットは許さず、橋本の打ち終わりに的確にパンチを当てていく。中盤、橋本のパンチをガードした吉岡はワンツーを橋本の顔面にヒット。その後も打ち合いを見せるが、ともにあと一発が出ず、試合は判定に。

　両者に1票ずつ入った後、3人目は吉岡を支持した。

　吉岡は試合後のマイクで「ファンの皆さんに優勝候補に上げてもらって光栄でしたが、優勝候補らしい試合ができなかった。1回戦から準決勝、決勝と最後まで悔いが残った試合でした。今後はバンタム級、最強の歴代チャンピオンより遥か上のチャンピオンになれるように頑張りたい」と語った。