THE RAMPAGEが年内ラストの単独「エンタテインメントの可能性を信じてやってきた」
ボーカルのRIKUがピアノを奏で、川村壱馬と吉野北人と歌ってしっとりと始まったライブは、これまでにTHE RAMPAGEが見せててきたものとは異なる新鮮な印象。セットリストは、彼らの代名詞であるヒップホップテイストで荒々しい前のめりな楽曲、2020年に発表した男の色気や艶を感じさせる楽曲や演出、パフォーマーによる派生ユニットのMA55IVE THE RAMPAGEのパフォーマンスもあり、グループの成長とともに彼らが身につけた豊かな表現を反映したものだった。
途中、川村が、MCで「今年は、僕たちも皆さんも本当に大変な状況に襲われて、今でも苦しい状況にいらっしゃる方がたくさんいると思います。そんな中で、僕たちも日々、自問自答しながら2020年を過ごしてきて、エンタテインメントの可能性を信じながらここまでやって参りました」とのコメント。その思いをさく裂させるステージに、多くのファンが胸を熱くするのは容易に想像できた。
ライブには、デビュー前の武者修行時代のパフォーマンスも盛り込まれていた。
武者修行時代の3組でパフォーマンスしたことについて、吉野は「感慨深い。パフォーマンスをしていて昔を思い出して、いい意味で初心に帰れて、うるうるしそうでした」。RIKUは、「『まずはデビュー!』という目標に向かってひたむきに走っていた頃の気持ちを思い出すことができた。こういう機会をいただけて本当にうれしかったです。感謝しています!」と、コメントしていた。
ラストは、拳を掲げて 「今この瞬間も、来年もついてこれますか! しっかり握って、しっかりついてきてください! まだまだブチ上がっていけますか! THE RAMPAGE最先端行く気はありますか! 行くぞ、てめぇら!」と、映画『HiGH&LOW THE WORST』のセリフであおり、同作の主題歌「SWAG&PRIDE」で締めくくった。
約2時間で31曲をパフォーマンス。THE RAMPAGEの魅力と軌跡が詰めこんだ2020年最後の単独ライブは、2021年、そしてそのあとも続く、THE RAMPAGEの新しい歴史の始まりだった。