大ヒット作『犬鳴村』に続く〈恐怖の村〉第2弾『樹海村』山田杏奈×山口まゆ インタビュー
巷に実際に伝わる都市伝説をモチーフに、この世界のどこかに実在するかもしれない“村”の謎に迫る“恐怖の村”シリーズ第2弾。『犬鳴村』に続く舞台は、富士の樹海! 樹海に封印された呪いの箱に翻弄される姉妹を演じるのは若手女優の中でも人気急上昇中のこの2人!
写真左[山田杏奈]ヘアメイク・菅長ふみ、スタイリスト・中井彩乃/写真右[山口まゆ]ヘアメイク・倉田明美、スタイリスト・李靖華 衣装協力・MSSHEEPLE(シャツ2万5000円、ワンピース6万500円)、その他スタイリスト私物 (撮影・蔦野裕)
撮影現場で2人を恐怖させた“事件”とは!?
山口まゆ(以下:山口)「杏奈ちゃんのことはもちろん同世代の女優さんとして知っていたし作品も拝見していてとても繊細な印象を持っていたんですけど、実際お会いしてみるとサバサバしてすごくフラットな人でした(笑)」
山田杏奈(以下:山田)「私は、まゆちゃんのことは、わりと印象通りだったかも。落ち着いている人だなという印象で、私もあまりワーッとするタイプではないので一緒にいて安心していました(笑)」
山口「杏奈ちゃんとは無言で一緒にいても気まずくないんだよね(笑)。でもそんな杏奈ちゃんがお芝居になるとガラッと雰囲気が変わるから本当にすごい。叫ぶお芝居が本当に上手で、ずっといいなと思ってた」
山田「まゆちゃんのほうこそ上手だよ(笑)。叫ぶのって本当に難しい」
2人が絶叫シーンに挑んだのが“村ホラー”として話題の『樹海村』。
山口「実は私が初めて映画に出たのは子役時代で、それが清水監督の『ラビット・ホラー3D』でのエキストラだったんです。当時10歳、それから約10年経って清水監督の映画でW主演できることがうれしくて。そんなご縁があることを話したら監督もすごく喜んでくださいました」
山田「私は、初主演映画が『ミスミソウ』というわりとダークな作品だったんですが、その印象を覚えていてくださる方も多くて、今回このお話を頂いたのもそのおかげかな、と思ってうれしかったです。自分の中では表情で見せるお芝居はアドバンテージだと思っているので、そこも楽しみでした」
2人は、ホラー映画は苦手なほう? それとも得意?
山田「私はスプラッター系は、わりと見れるからあまり怖がりなタイプではないのかも。やっぱり自分が作る側なので、これどうやって撮ったのかなと気になっちゃう(笑)」
山口「私は、いわゆるJホラーはけっこう苦手です。やっぱり自分が暮らす日常で何かが起きるのって怖いじゃないですか。外国のホラー映画とかゾンビ映画などはよく見てるんですけど(笑)」
山田が演じるのは呪いの箱 “コトリバコ”に導かれ、樹海がもたらす力に引き寄せられていく妹・天沢響。山口は、そんな響を案じ姉妹の過去と向き合っていく姉・鳴を演じる。樹海でのロケやホラーならではの演出など、タフな撮影となった様子。
山田「私は、手に尺取虫を乗せたシーンが大変でした。お芝居だから大丈夫だろうと思ったんですけど…実は虫がダメだったみたいです(笑)。気づいたら涙が浮かんできて、OKが出てすぐスタッフさんに受け取ってもらいました。虫は、精神論でどうにかなるものではないですね。でも完成した映像を見たら、けっこう楽しそうに虫と触れあっていたので、よかったです(笑)」
山口「私も、張り付けられたり投げ飛ばされたりしましたけど(笑)、なかでも呼吸が荒いシーンがけっこう多くて、家に帰ってからも息づかいが荒かったりして、大変でした。あと怖かったのが、天沢家で撮影しているときにカメラでコトリバコを映すと映像にノイズが入ったり機材トラブルが起こることが何回かあったと聞いて…ゾッとしました」
山田「そんなこともありましたね。でも気のせいです!(笑)」