日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」10日開幕! 神田勘太朗COO「新しい扉、開けたい」
ーー10日に開幕が迫ったプロダンスリーグ「D.LEAGUE」。9の企業のダンスチームがそれぞれの技術や表現力などをぶつけ合い、競います。各チーム、Dリーガー(D.LEAGUEのダンサーたち)の様子はいかがでしょうか?
ディレクターが中心にはなりますが、コミュニケーションをとっていて聞こえてくるのは「大変」「頑張っている」ということですね。初めてのことですし、ワクワクと同時に体力的なものや責任やプレッシャーもあると思いますが、何よりも、これはDリーガーだけの話ではないですけれど、感染症の対策に苦労しているようです。チームで練習していますから1人が感染してしまうと、みんなが濃厚接触者になってしまう。サブメンバーを従えているグループもありますが、だからといってメンバーの入れ替えなんて簡単にはいかない。会食をしなくなったり、練習が終わったら直行直帰という生活のようです。それぞれがプロとして考え、生活・行動されているということだと思います。
ーーシーズンは半年で12ラウンド。各ラウンドはそれぞれのチームが8人のダンサーで2分~2分15秒のパフォーマンスで戦いますが、各チームがどんなパフォーマンスをしてくるのかという情報は入ってきているのでしょうか。
それは僕にも分かりません。楽曲からこんなパフォーマンスをしてくるんじゃないかという予想程度ですね。ダンスバトルやダンスコンテストでは、基本、本番までネタを明かしません。リハーサルやゲネプロがあっても、リハーサル用ゲネプロ用の振り付けで踊ってるぐらいです。自分たちの手の内を相手に明かしてしまうことなので。ただ、シーズンを戦うためにもう12作品作ったチームもいるとは聞いてます。
ーー各チーム、ラウンドごとに新しいパフォーマンスを見せるということになると思うのですが、半年で12作品を発表するペースというのは……
ハードルが高いと思います。ダンス界という意味では、一番高いんじゃないでしょうか。コンテストで考えるなら、だいたい2カ月、3カ月に1つ作って、それを磨いていくことが多いです。準備期間はもちろんあるのですが、単純にシーズン期間で計算すると2週間に1つコンテストネタを作るんですから、相当タフ。各チーム、いくつも同時進行で作っていて、戦っていく中で調整したり、どこを出すかって戦略になっていくかと思います。この「戦略」は、D.LEAGUEならではの楽しみ方になると思います。
ーー最終的に勝つためにどう12ラウンドを戦っていくか、ですね。
レギュラーシーズンは12戦ですから、開幕にどんな作品を持ってくるのか、どのタイミングでどのネタを入れていけば勝てるのか、他のチームのパフォーマンスに対して自分たちの作品をどう調整していくのかという戦略もあると思います。それに加えてSPダンサー、いわゆる助っ人ですが、どこで起用していくのかも。