日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」10日開幕! 神田勘太朗COO「新しい扉、開けたい」
ーーさまざまなスタイルのストリートダンスが集まります。昨年末、審査をするジャッジが発表されました。シーズンを通じて担当するレギュラージャッジは、<DANCER JUDGE>に坂見誠二氏、<ENTERTAINER JUDGE>に黒須洋嗣氏となっています。オファーした理由は?
レギュラージャッジは、ダンス界に精通されている方々をお呼びしました。黒須さんを<ENTERTAINER JUDGE>としたのは、黒須さんはダンサーだけではなく、俳優としても活動されていて、演出の視点も持たれているので、エンターテイナーのジャッジとして総合的に審査してもらいたいと思いました。
ーーダンススポーツであるとか、技術という面だけでなく、エンターテインメント要素も審査ポイントだということですね。
ダンスは、エンターテインメントであり、アート、スポーツを兼ね備えていると考えています。レギュラージャッジのほか、毎回ゲストジャッジもお呼びするのですが、ゲストも同じように<DANCER JUDGE>と<ENTERTAINER JUDGE>がいて、開幕戦では<DANCER JUDGE>にHORIE…Harucallowayさん、<ENTERTAINER JUDGE>をアーティストのMIYAVIさんにお願いしました。<ENTERTAINER JUDGE>はさまざまな業界で結果を残しているだとか人気があるうえで、自分のプロダクトアウトをしっかりされている方という観点でお願いしています。
ーー当日はどのように審査が行われるのでしょうか。
こちらからお渡しする審査項目に沿って審査をしていただきます。審査員がパフォーマンスに関して何か言うかといえば、個人的な感想を述べる程度と思いますね、オーディション番組ではないので。できるだけ難しい言葉や横文字を並べたりせずに、誰にでも分かるようにとは思っています。
ーーオーディエンス審査もありますが、オーディエンスはどのような部分に注目してパフォーマンスを見たらいいのでしょうか。
オーディエンスには、全チームのなかから、最も評価したいチームに投票してもらうことで審査をしてもらいます。ダンスを見る時って、好きか嫌いか、カッコいいかそうじゃないかだと思うので、直感で「良い!」と思ったチームに投票してもらえればいいと思います。ダンサーの顔がカッコいいとかカワイイからとか、推しのチームだから、何でもいいです。人気がチームの点数に反映される事もまたD.LEAGUEの新しい概念で、大きなチャレンジ。人気も実力のうちっていいますから。そう思うのも、意外とですね、人って自分の本能に素直で、自分のお気に入りを超える他のチームが出てきたとき、そっちに入れるようになるものなんです。だから敢えて、ここを見てほしいというのはありません。
ーー少し乱暴な言い方ですが、日本のオーディエンスは、スポーツでもアートでも、エンタメでも技術論が好きで、分析好きも多く感じます。そうなるとその欲求を満たしてほしくもなるんですが、そのための取り組みは考えていますか?
解説や評論とかということですよね。考えてはいます。開幕に関してはどっちでもいけるように。放送や配信後にそういったものがあったほうが、アーカイブを含めて見やすいということであれば、ひとつの手法かなって。ただ、最初は本能で見てほしい。適宜判断していきたいです。