松坂桃李×仲野太賀が語る 「好き」と「青春」映画『あの頃。』で“オタク”気質を発揮!?

撮影・蔦野裕[仲野太賀]スタイリスト・石井大、ヘアメイク・高橋将氣

“好き”に夢中。それが青春


 ところで2人の場合は、どんな青春を過ごしていた“男子”だった?

松坂「僕の青春時代というと、中学生のころかな。部活もやっていて“ザ青春”要素がつまった日々でした。実際に、僕の学校の先輩に松浦亜弥さんがいたので、よけいにハロプロの存在が色濃く残っていたんです。当時、合唱コンクールになると普段学校に来ないヤンキーの方たちが集まってきて“あやや~!”ってすごかったな(笑)」

仲野「僕は高校時代ですね。高校の友人たちと過ごした時代があったからこそ、今の僕がいると思います。できるかぎりの無茶もしたし、伸び伸びと青春をしていた気がします」

 ちなみに、そんな青春時代にやってしまった、おバカ男子エピソードはある?

松坂「あります(笑)。中学の夏休みに部活のメンバーと海で花火をしたんですが、1人がロケット花火を飛ばして、それが思わぬ方向に飛んでしまって。そこになんとコワモテ系の人たちがいて。テメエ、コノヤロー!と怒鳴られて、それでもう、逃げろ、逃げろ!って、みんなで全速力で逃げたんです。ところが花火を飛ばしたヤツが転んで逃げ遅れて…全員、見捨てました(笑)。でもなかなかそいつが来ないので、ちょっと様子を見に行くか…と戻ったら、思いっきり襟首をつかまれて持ち上げられていて。申し訳ありませんでした!と、全員で土下座して謝りました(笑)」

仲野「いい思い出ですね(笑)。僕は、高校のころの話なんですが、当時学校で胴上げがはやっていたんです。お祝いとか関係なく、友達を唐突に胴上げする、という(笑)。あるとき渋谷のセンター街で僕が胴上げされる番で、“ありがとう~”って言いながら胴上げされていたら、事務所のマネジャーさんがたまたま通りかかって、口をあんぐり開けてこっちを見ていたんです。胴上げ中に目が合ってしまって。後日、事務所に呼ばれて、胴上げ禁止令を言い渡されました(笑)」