自由自在、縦横無尽なアートたち。「多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ」

谷口暁彦《たにぐち部長の美術部3D—メディア・アート編—》 2015年 参考図版 撮影:木奥恵三

 デジタルテクノロジーを駆使したメディア・アートの数々を、リアル会場とオンライン会場で紹介する展覧会。


 オンライン会場では「ヴァーチュアル初台とハイパーICC」が仮想世界に出現。東京オペラシティ街区の一部が「ヴァーチュアル初台」として再現される。さらにそこに“情報の建築”としてのハイパーICCを設置。リアル会場と連携した展示空間を体験できる(ウェブブラウザやPC用アプリケーションを利用)。オンラインからアクセスして体験できる作品は、リアル会場でも展示。ARでリアルでは見えない要素が追加されるなど、リアルとバーチャルが共存し情報が行き来する空間が立ち上がる。出展作家は、本展共同キュレーションを務める谷口暁彦をはじめ、メディア・テクノロジーを駆使し、作品制作や、ネットワーク上での作品公開を行ってきたアーティスト7組。


 近年、社会におけるデジタル領域の役割が比重を増すなか、新型コロナウイルス禍の影響により、日常の多くのシーンでデジタルシフトがさらに加速。多くの美術館でも、展覧会を中止しオンライン上で作品を公開するという試みを行った。そんな社会変動を経験した今、リアル空間とデジタル空間を行き来して、新時代のアート体験を楽しむことができる展覧会となっている。



多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ
【会場】リアル展示会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA (日)
【会期】開催中~3月14日
<リアル展示>
【時間】11~18時
【休】月曜、2月14日
【料金】入場無料(事前予約制)※予約方法・詳細は公式サイトにて
【問い合わせ】フリーダイヤル:0120-144199
【交通】京王新線 初台駅東口から徒歩2分
【URL】https://www.ntticc.or.jp/ 
<オンライン展示>
【期間】開催中~3月31日(水)
【会場URL】https://hyper.ntticc.or.jp/