金髪のジャズシンガー洋子は、愛し尊敬すべき存在【映画『リ、ライト』】梅宮万紗子


背中の開いた黒ドレスを着て颯爽と歌う!洋子になった瞬間


 音楽シーンは1日だけの本番勝負でした。ありがたくも出演をご快諾くださった、日本のサッチモこと外山喜雄さん、奥様の恵子さん他、超一流のミュージシャンの中で颯爽とマイクを握る梅宮さん。「本番はやばかった!プロの方々とのセッションで、もう本当に楽しくなっちゃって!」と満面の笑顔で振り返ります。

「背中の開いた黒ドレスを着て、ばっちりメイクでマイクの前に立ちました。すぐ横で吹いていたサックスの田中邦和さんのそばにカメラが近寄ってきた瞬間『ミュージシャンと一緒に音楽を楽しんでいるんだ』という、はじめての感覚があったんです」と梅宮さん。実はちょっぴり歌詞を間違えたりしたそうですが(笑)、「間違えてもいい、こんなに楽しいんだから」という思いが溢れてきて、不思議に堂々としていられたそうです。なんかすごい!

「プロミュージシャンの中で歌うプレッシャーとか、お客さんの前での緊張感も、本番がくれたエネルギーや『楽しい!』って気持ちの中で吹っ飛んじゃって、気分が高揚する中で歌に集中できました。あれが『ゾーン』っていうのかな?身体も心も痺れる感覚でした」と笑顔で振り返ります。まさにその瞬間、梅宮さんは、金髪のジャスジンガー、洋子になっていたんでしょう。ドラマーの木村おうじさんからも「撮影当日の梅宮さんの歌は最高やった」という言葉をいただきました!

 最近では元バンドマンだったお父様と音楽の話をする機会も増えたとか。「父は、学生時代カントリーミュージックを歌っていて、ジャズにも詳しいんです。今まであまり共通の話題がなかったんですが、「リ、ライト」出演後は、二人でジャズピアニストのオスカー・ピーターソンなんかの話をしたり。思わぬ副産物でした(笑)」。
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