山口乃々華の東京「中目黒では頭と感覚を研ぎ澄ましていた」【東京ストーリー】
撮影・上岸卓史 スタイリスト/徳永智代 ヘア&メイク/川嵜 瞳(PEACE MONKEY)
東京は、そこにいる人の数だけ表情を持つ。首都としてドーンとしている東京、刺激的な東京、ちゃんと温もりのある東京。働く人、勉強をする人、遊ぶ人……「あなたにとって、東京はどんな場所ですか」? 山口乃々華さんの東京ストーリーを聞きました。
やっぱり、私にとって東京っていえば中目黒なんですよね
小学生の時にモデルをしていたので、よく神保町に行っていました。EXPG STUDIO(LDHが運営する総合エンタテインメントスクール)のレッスン生になってからは、それが中目黒になって。だから、私には東京に遊びに行こう!っていう感覚は、なかったんですよね。
ずっと目黒区民で、中目黒に通いました。中目黒近辺には本当に何年通っていたんだろうって思うと、思い出深いです。中目黒は、私にとって「すこし賢くならなければならない街」でした。何か聞かれた時に「わからない~」じゃダメ。分かることだけでもちゃんと言わなければいけないと思っていたので、いつも頭を冴えさせておかなければならない場所。そう思っていましたね。振り付けをたくさん覚えるというのもあるし、挨拶をしなければいけない人もたくさん歩いていますから(笑)、いつも周りを見回して。感覚を研ぎ澄ませていないといけないんです。ただ、緊張感ばかりではなくて、リラックスもできるんですよ。だって、ずっと目黒区民でしたから(笑)。
グループを離れて、ソロとして1人で歩いて行くことが決まって、気持ちを切り替えようと新しい場所に引っ越しました。でも、やっぱり、私にとって東京っていえば中目黒なんですよね。
(やまぐち・ののか)1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。2011年にLDH主催「VOCAL BATTLE AUDITION 3」を経て、翌年に発売した『Follow Me』よりE-girlsとしてデビュー。2014年からは女優業もスタートし、ドラマ、映画、舞台ほかで活躍している。2020年末のグループ解散後は本格的に女優として活動をスタートしている。雑誌『GINGER』のウェブサイトでの連載をまとめた『ののペディア』を上梓。ミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』(2021年3月24日~4月4日、品川プリンスホテル クラブeX)が控える。