村越優汰と芦澤竜誠の再戦はイデオロギー闘争の様相【3・21 K-1】

芦澤「俺の試合を見て参考にしたほうがいい」とばっさり

　以降は互いのポリシーが激しくぶつかり合う。

　芦澤は「練習は前にも言った通り、1日1時間だけ。その1時間にどれくらい全力を出すか。どんどん限界突破するんです。俺が一番たどり着きたいのは1時間ラッシュしっぱなしということ。そういう練習を今している。技術も身体もレベルアップしています」と持論を展開。

　これに村越が「（前回の試合を見ても）全然変わっている感じはなかった。技術も上がっていると言ってるが、自分は技術にすごく自信があるので技術の部分では負ける気がしない」と言うと、芦澤は「技術の勝負なんてハナからする気はない。俺は強い男になりたい。男としてどっちが生物的に強いかはリングの上で分かる。技術なんかどっちでもいい。技術がすごかったら技術だけ練習していたらいい。それだけやっていればいい。どっちの試合が面白いかは言わなくても分かるでしょう。（村越は）技術の試合だけして、楽しんで、つまんねえ。誰も会場は沸いてないじゃないですか。俺の試合を見て参考にしたほうがいいですよ」と村越の試合スタイルをばっさり。村越は「勝ったほうが偉いので。次は勝ちます」とさらり。

　そして「多分（芦澤の）攻撃は当たらないと思いますね」と言うと芦澤は「俺は倒すこと以外考えない。俺は格闘家。判定勝ちなんて誰が見たいんですか。高いお金、払って。判定で勝つなら試合なんかしないほうがいいんですよ。（村越のことは）テクニシャンだと思っていますよ、日本最高級の。でも、あなたがやってきたスポーツは有名になりましたか？と思っています。最近、俺が出てきてからじゃないですか。そういうことを自分の胸に手を当てて逃げないで考えるんですよ。逃げ道を作るのは簡単、俺みたいに。前までは練習しないけど強いって言っていたじゃないですか。あれも逃げ道ですから。でも今は違う。毎日練習している奴が強い。毎日、己と戦わないといけない。俺はそれが分かっている。試合の結果、倒し方がどうこうではなく、俺はぶちのめすんで」と再び村越を否定した。