障害者でも楽しめる「バリアフリープロレスHERO」が旗揚げ11周年。記念大会で聾レスラーのエース・友龍が奮闘
全日本プロレスの元世界ジュニア・ヘビー級王者・大和ヒロシと真っ向から渡り合う友龍(撮影・伊藤健史)
会場には手話通訳、字幕付き大型スクリーン、無料でラジオを貸与
聴覚障害者のため、受付やリング4方向に手話通訳を配置し、リング上でのあいさつやマイクアピールなどを通訳。会場内には大型スクリーンを設置し、字幕をつけている。視覚障害者に向けては、無料でラジオを貸与し、実況・解説を流している。車イスの人へは、バリアフリーに対応した会場でのイベント開催を行うなど工夫を凝らしている。数あるプロレス団体のなかで、これだけ障害のある人への配慮をしている団体は唯一無二だ。
また、リング上では友龍(男子)、百太聾(女子)と2人の聾レスラーが在籍し、健常者のプロレスラーと通常に試合を行っている。友龍は一昨年にはデビュー10周年を迎え“ミスター聾プロレス”と称される「HERO」の純然たるエース選手だ。