障害者でも楽しめる「バリアフリープロレスHERO」が旗揚げ11周年。記念大会で聾レスラーのエース・友龍が奮闘

最後はリッキー・フジが必殺の9999でベアーから3カウント奪取(撮影・伊藤健史)

リッキー・フジ、大和ヒロシ組に敗れ無念の王座陥落


 2019年4月にはWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座が新設された。同王座は年齢、国籍、性別、障害のあるなしなど、すべてのバリアを取り払った世界で類をみないタイトルで、友龍は昨年2月23日、新木場での「旗揚げ10周年記念大会」で、ワイルド・ベアーとのコンビで見事に戴冠を果たした(第2代王者)。


 その友龍は20日の「11周年記念大会」ではメインイベントに登場し、ベアーとのタッグで、リッキー・フジ、大和ヒロシの実力者コンビを挑戦者に迎えて、WBCタッグ王座の3度目の防衛戦に臨んだ。


 友龍はメジャー団体・全日本プロレスの元世界ジュニア・ヘビー級王者でもある大和を相手にチョップ、串刺しラリアット、DDT、逆エビ固め、ジャンピング・ラリアットなどを繰り出して奮戦。リッキーとも互角の戦いを見せた。しかし、パートナーのベアーがリッキー必殺の9999(変型クロスアーム式DDT)を食って3カウントを奪われ、残念ながら記念大会でベルトを手放してしまった。