パラ陸上・佐藤がプロ転向会見。新チーム名は元SMAP香取が名付け親

車いすレースは「風を切って走れるのが魅力」と語る佐藤。

 プロを志すようになったきっかけは、2018年7月。レースで世界記録を樹立したが、あまりメディアで話題にならないことで危機感を持った。このままでは東京パラリンピックで多くの人に応援されるイメージが湧かないと、競技の認知や裾野を広げるためにプロ転向を決意した。


 新たな所属先である株式会社モリサワは、フォントの開発・提供を行い、東京2020大会では誰にとっても見やすく読みやすい「ユニバーサルデザインフォント」の開発で大会オフィシャルサポーターを務める。パラスポーツにはこれまで日本障がい者スポーツ協会への支援を行なっていた縁から、佐藤との所属契約に至った。同社の森澤彰彦社長は「佐藤選手はパラアスリートとして大きな可能性を秘めた方。世の中が共生社会に向けて明るいものになれるよう、活躍を期待しています」とエールを送る。


 新チーム名「prier ONE」は佐藤きっての希望で、元SMAPの香取慎吾が命名した。「友達のために祈る人」との願いが込められた自身の名前からフランス語の「プリエ(祈る)」、そして、一人一人がそれぞれオンリーワンであるようにと願いを込めて『世界に一つだけの花』の歌詞から「ONE」をとった。新たなチーム名について佐藤は「100点と言ったら失礼なくらい、かなり気に入っています。SNSの名前の後ろにも入れています」と笑顔を見せた。


 再スタートを切る佐藤。「選手がやることは大会でベストパフォーマンスを発揮すること。コロナのせいでメダルが獲れませんでした、世界記録出せませんでしたは、かっこ悪いと思う。いまコロナで苦しんでいる皆さんに夢や希望を与えるきっかけになれたら」と覚悟を滲ませた。



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