プレーオフ ファイナルで琉球が木下に3-0のストレート勝ちで優勝【Tリーグ】
試合を決めた吉村真晴がシーズンVPも獲得
第3マッチは琉球のキャプテン吉村真晴と木下の及川が対戦。ここで負ければ張本を出さずして敗れてしまう木下だったが、第1ゲームは吉村真が11-4であっさり先取。第2ゲームも吉村真が11-7で取り切り一気に王手をかけた。第3ゲームも吉村が先制するも、粘る及川が11-7と取り返す。第4ゲームは及川が先制も吉村真がじわじわと追い詰める展開に。しかしここも及川が11-9と取り切り2-2のタイに持ち込んだ。
勝負の最終ゲーム。ここで木下が勝てば、第4ゲームは張本vs宇田幸矢。一気に流れが変わる可能性もあり、吉村真にとってもプレッシャーがかかる場面となったが、一本目を取るとそのリードをキープした吉村真が11-7で制し、3-2で勝利を収めた。この勝利でマッチポイント3-0で琉球が「プレーオフ ファイナル」を初制覇。優勝を決めた吉村真がシーズンMVPを獲得した。
試合後の会見で吉村真は「1番からハラハラドキドキする試合だった。準備しているときから感情が右往左往、上下動したが、2-0で回ってきて、必ず決めてやるという強い心を持って戦って、なんとか3-0で勝つことができてうれしく思っている」と試合を振り返った。
木下が張本を4番手に置いていたことについては「もともと(琉球が)ダブルスを取って、0-3で負けないように張本選手は2番か3番で来るだろうなと読んでいたが、まさかの4番。各々、張本選手に回るまでに決めたい気持ちがあったのでちょっとプレッシャーはあったが、みんなが絶対に勝つという気持ちでやって、なんとか張本選手に回せずに勝てた」と語った。
MVPについては「まあ、俺だろうなと思っていた(笑)。MVP以上に現金100万円にびっくりした。シーズンを通じて僕自身、自分の仕事ができましたし、戸上、宇田とかいろいろな選手が頑張ってくれましたが、それは来年度以降にお預けということで、今回はキャプテンの僕がもらっておきます」と笑顔を見せた。
100万円の使い道については「どうせ後輩たちとの食事でいくらかなくなって…。後は沖縄に行ってリラックスしながら次に向けて。できる限り使っていきたい」とのことだった。