石井杏奈“学校一の嫌われ者”から最高の笑顔を持つ少女へ…変化するヒロインを見事に表現! 映画『砕け散るところを見せてあげる』
撮影当時、E-girlsのメンバーからも“憑依”を指摘!?
まさに最後の1秒まで余すところなく全身全霊で挑んだ作品。
「今思うとあのとき“石井杏奈”が何を考えていたのかハッキリと思い出せないくらい、玻璃として生きていたというか…“憑依”していた気がします(笑)。撮影当時はE-girlsの活動もしていたので、メンバーからも“いつもとちょっと違う”というようなことを言われたことがありました。現場を離れても、表情なのか言動なのか玻璃がどこかしらに出てきていたのかもしれません」
パフォーマーとして活動していたE-girlsが2020年で解散。今後は女優業に集中することを公表している石井。もともと、石井は早くから役者への情熱を持っていた。
「はっきり自覚したのは10〜11歳くらいのころです。演技のレッスンをしていて、別の人を演じるのって楽しいなと思いました。どの役を演じても自分らしく違う人になるというのは、簡単なようでやはり難しいです(笑)。でもそれができて誰かに“楽しい”や“悲しい”などさまざまな感情が伝わったとき、どうしようもなくうれしかったです。母が発表会に来てくれて、面白かったと言ってくれたとき、自分のお芝居を見て心を動かしてもらえるのだとうれしくなり、それからお芝居の魅力にハマっていきました(笑)」
もちろん石井自身も熱烈な映画ファン。
「子供のころから映画を見るのが好きでした。一番最初に見たのは、多分『ドラえもん』シリーズかな(笑)。小学校のころは夏休みには毎年、ドラえもんの映画を見に行くのが欠かせない楽しみでした。最近は80年代の映画が好きで、あのころのさまざまな洋画を見ています。1人で映画館に行くのも好きです。1人で行くと、映画館の一番後ろの一番端っこに座ります。そうすると、この映画を見ている人たちの後ろ姿も視界に入ってきて、面白いシーンでは笑って肩をゆすっていたり、ロマンチックなシーンでカップルが顔を寄せ合ったり、人の日常と映画が融合した空間を感じることができ、素敵な気持ちになれます。ただ、自分の作品を映画館で見に行ったことはないです。自分の作品だと反応が不安で(笑)。でもこの作品は行ってみたい、というかこの作品を機に行くようにしたいです」
まさに女優として次のステップを踏み出した石井の背中を押すタイミングでの公開となった意欲作。
「自分の代表作の1つとして、これからの女優人生の中でも大きな財産になる作品だと思っています。すでに、少しつらいときに本作の予告映像を見ています(笑)。そうすると、自分はこんなお芝居ができたんだ、頑張れたんだと、勇気が出ます。見ていただく方にも、そんな勇気を感じていただける作品になっていると思います。ぜひこの壮大な愛の物語を今こそ感じていただけるとうれしいです」
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)
監督:SABU 出演:中川大志、石井杏奈、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一 /2時間7分/イオンエンターテイメント配給/4月9日(金)より全国公開
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