ネタバレなし!『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、僕たちの卒業式だった!!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

こんにちは、黒田勇樹です。


 本日(3月24日)から演出を務めさせていただく舞台「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます」がスタートしす。

 稽古場での最終稽古、劇場入り、場当たり、ゲネプロと楽しくも苦しい時間もあっという間でした。

 この時期に劇場でお芝居ができる幸せを噛みしめながら28日までやらせていただきます。興味のある方はぜひ。

 長くなりましたが、今週も始めましょう。



黒田勇樹

 何億人のリリンが、この時を待ち望んでいたでしょうか?


 ポスターへ刻まれたキャッチコピー「さらば、全てのエヴァンゲリオン」に紛うことなき、エヴァシリーズの“完結編”であり“総集編”であり…“卒業式”でした!


 コア層からにわかといわれる層まで、暗黙の不文律として「SNSでのネタバレ厳禁」という空気が蔓延していたこの新作。先日、NHKのドキュメンタリーで庵野監督が特集されたことをきっかけに、なんと公式側から「どんどん感想を聞かせて下さい」と“ネタバレ解除令”ともとれるメッセージが発せられたのですが、当記事においてはもうちょっとだけネタバレは我慢しつつ“上映前の雰囲気”をレポートさせて頂きたいと思います。


 つーか!上演前の雰囲気だけで1本書けるぐらいとんでもねぇ映画だった!ってことなんですが…


 エヴァシリーズが幕を開けたのは、アニメとコミックが展開された1995年。26年前…完結まで四半世紀超えてんですよ! 当時13歳、現在38歳の筆者、初彼女から現在まで、歴代全員とエヴァを観ている気がします。


 エヴァに「エヴァ以外の思い入れ」が紐づけられているユーザーも多いんじゃないでしょうか?


 上演時間約2時間半で、観客が25年の人生を振り返る、もう、なんか映画を超えた、この映画の歴史自体が映画の様な、そんな大作が生まれてしまったワケです。


 特に、シリーズものならスターウォーズ、最近のマーベルなどもそこに分類されそうなんですが、なんてったって中2病の時に、中2病が主人公で始まるというとんでもない経験をさせたエヴァは僕前後の世代には唯一無二のジャンルになりえたんだと思います。


 世間はホワイトデー、公開初日が平日というイレギュラーの為、公開して初めての日曜日だった3/14.朝イチ9時の回。最近では全くといっていい程、お目にかかれない“ほぼ満席”


 決して、感染症対策ではなく、クチを閉じその時を待つ観客たち。


 突きつけられる物語と、丁寧に振り返られて行くここまでの歴史。


 すすり泣く声。


 もう、これ完全に卒業式じゃん!!


 ラストに、他の作品でやられたら「ああ、やっちゃったな」と思いかねない展開があるんですが、今作に関しては「そうだね!そうしてくれないと僕たち、卒業できないもんね!」と学ランの袖を涙と鼻水でグチャグチャにしながら校舎(映画館)を後に出来る様な読後感でした。


 まだ観てない人は、見学してこの学校への入学を検討するもよし、まだ卒業できていない同級生の皆さんには是非肩を並べて劇場で観て欲しい、そんな映画を超えた映画でした。




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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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