「1作目は佐藤健と心中するつもりだった」大友監督『るろうに剣心』最終章への思い
2014年公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』から7年を経て公開される最終章。「健くんが5年ぶりに衣装に手を通した姿を見て“剣心が戻ってきた”と僕らが興奮した。彼の心の中に剣心が潜んでいる。お互いにやることは分かっているので(演出などについて)話す必要もないんです。その人になり切って生きるということをしっかりやってくれるキャストたちにふさわしい場を用意することを心掛けた」と佐藤らキャストへの信頼感をあらわにした監督。
また、同じく主題歌を担当し続けるONE OK ROCKについても「いつも彼ら4人と一緒に試写室で見るんです。彼らが見ている背中を僕が後ろから見て、出てきたところをいろいろ聞きたいこともあるんだけど、彼らの顔を見るとやっぱり何も言うことがとくにない。彼らはアーティストだから、映画を見た彼らの心の中に芽生えたものを曲にしてくれる。信頼関係がゆるぎない」と全幅の信頼を寄せ「あの曲を大画面で聞きたいから映画館に行くという気持ちが分かる」と絶賛。
「『The Final』は10年間、僕らが作り上げてきたものを皆さんに届けるにふさわしい、『るろうに剣心』らしい“お祭り”にもなっていると思います」と笑顔。最後に「次からはコロナ時代にふさわしい“三密”映画を作ります。今回は千密、万密映画になっていますけど(笑)」と、10年間のにわたるスタッフ・キャストの思いが注ぎ込まれた濃厚な最終章をアピールした。
『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日から、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日から、2部作連続公開。