大阪で五輪聖火リレーが開催。170名のランナーがそれぞれ思い乗せ、聖火つなぐ
息子と共に走った岸田ひろ実さん(Photo by Tokyo 2020)
「予想以上の感動。走れて良かった」と目を輝かせたのは岸田ひろ実さん。ダウン症の息子が車いすを押して一緒に走行した。1ヶ月前まで心臓の病で入院生活をしていたという岸田さんは、「もう走れないかもしれないと思ったこともあった。でも、聖火リレーが私の生きる希望になっていました」とこの日を迎えた喜びを噛み締めた。沿道からのたくさんの声援は叶わなかったが、「ライブ配信で見て下さった方からたくさんメッセージをいただきました。ほかの誰かの勇気になれば」と笑顔で語った。
東京2020大会組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「コロナの状況を踏まえた中、考えられる方策としてはベストだったのではないかと考えている。それぞれの都道府県で状況は異なる。今後も地元の方や実行委員会の皆さんと向き合いながら、どういう形で聖火をつなぐことができるのか、安全最優先で進めていきたい」とした。五輪聖火リレーは約1万人のランナーが7月23日まで、121日間をかけて日本各地を巡る。