大河ドラマ『青天を衝け』栄一たちはいよいよ次のステージへ! 演出の黒崎博氏に聞く
演出の黒崎博氏
今後は、江戸、京都、そしてパリと、栄一の世界は広がっていく。「驚くべき人生だなと撮りながら自分で思っています。どんどん人生のステージが変わっていく物語を、楽しんでいただけたら」と、黒崎氏。
「栄一の周りに新しい人たちがどんどん出てきます。多くの人たちは、人を殺すことで国を変えようという負のエネルギーをまとった人たちです。でも、基本、栄一は変わらないだろうなと思っています。(堤真一演じる)平岡円史郎の口癖に『おかしれえ(おもしろい)』というのがあります。栄一は、政治のイデオロギーを難しい顔をして話すこともありますが、死ぬまで『おかしれえ』ほうに道を選んでいった人なのかなと思います」
ステージが変わることで、血洗島の風景ともお別れとなる。もともとは一本の木があっただけの荒れ地を切り開き、畑を作り、道を作り、藍が青々と茂り、笑顔と笑い声であふれるふるさとの風景を作った。「物語に欠かせない原風景になってくれた」、そして「僕自身が血洗島の風景が大好きになってしまいました」と黒崎氏は語る。
「8月ぐらいの放送回では、花が咲いて、これまで見ていただいたのとは違う別の景色を楽しんでいただけると思います。作りものではない自然の景色を見ていただけたらと思う」と話した。
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)