浦川翔平『BUZZらないとイヤー!』 第2回 TikTokで大人気のローカルカンピオーネ、バズる理由は「ダンサーすぎない目線」

次々に動画を撮影。テイクもほとんど重ねないのであっという間

 ダンサーは、ドンツカドンツカとかドドドドドとか、ビートを先行して音を取っていきます。ダンサーだったら、それが普通なんです。でも、彼らはそうしないでリリックに注目します。3分ある曲から15秒を切り出すときにも、振り付けやしぐさをつけやすい部分を選んでいて、普通だったら拾わないだろうなという部分であるのもポイントが高いです。

 ダンサーがダンスを極めていくと、リリックに注目するというところは優先事項ではなくなりがちです。そのなかで、ローカルカンピオーネは、ダンスをやってないTikTokerもマネできるように、一緒に楽しみたいと考えている。それがバズるもとなのかなと思います。そのあたりは、コラボ動画と同時に公開したこのコラムの初回のスペシャル版を読んでいただくといいと思います!

 アーティストとTiKTokやYouTubeをやっている人の交わりっていうのは、まだあまりなかったりもします。少しずつ垣根がなくなっていく中で、お互いにバズりをクロスオーバーして創り出していけたら面白いのかなとも思います。

 ローカルカンピオーネも今回に限らずまた来てもらうこともありだと思ってます。