車いすバスケ、パラ本番会場で特別強化試合。1年半ぶりプレー披露

エースの藤本怜央。写真・PARAPHOTO 秋冨哲生

「トランジションバスケ」はラストスパート

 試合後、京谷和幸ヘッドコーチは男子日本代表を総括。男子日本代表が信条としてきた、攻守の切り替えを素早く行う「トランジションバスケ」では手応えを語った。「スピードも上がってきているし、最後のショットまでの選手の選択肢も増えてきたと思う」とした上で、「一番はフリースローの確率。しっかり上げていきたい」と課題も口にした。

 エース藤本は本番会場での感触を語った。「今日は(バスケット)リングやフロアの固さを確認しつつのゲームだった。序盤はリングの固さに慣れておらずシュートに嫌われたので、もう少し距離をとって3ポイントを狙うシュートに切り替えて、自分のシュートフォームとリングのフィーリングが合うところを見つけていきました」と振り返る。男子日本代表全体としては「ベーシックがある中での応用力が高まっている。パラリンピックへのステージに向けて、ラストスパートに入っていると思う」と話した。

 東京パラリンピックの車いすバスケは、8月25日から9月5日まで。男女とも開催国枠で出場でき、代表はそれぞれ12人。6月にも強化指定選手の中から、代表メンバーが発表される見通し。

「有明特別強化試合」(5月9日、東京・有明アリーナ)試合結果
[女子]
●女子強化指定選手vs混成チーム(千葉ホークス、2021年度男子強化指定選手)○
45-64=14-15、14-18、4-22、13-9
[男子]
●男子強化指定選手チームホワイトvs同チームブラック○
53-54=14-13、7-6、13-22、19-13

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