竹野内豊「私生活でも結構きついときあった」東野圭吾『さまよう刃』で重いシーン引きずり


 映画版で竹野内が演じた若い刑事役の三浦は「公開当時に映画版は拝見させていただいたんですけど、この話をいただいたときには見返さなかったです。たぶん、芝居をも引っ張られてしまうし、緊張もしてしまうし、たぶんうまく現場にいられないんじゃないかと思いました」と、話した。

 そんな三浦に竹野内は「顔には出さないけれど、心の中の揺れ動きというか、繊細な部分を見事に体現されていたので、本当に素晴らしいと思いました」と感想を述べた。

 片山監督は原作の持つメッセージについて「少年犯罪は昔も今も同じようにあって、誰の責任かと子どもに問えないし、社会が生み出したのか、その子自身のものなのかすごい難しいところ。復讐する気持ちもわかるし、しないものだという気持ちもわかる。いろんなものが交錯して言葉にできない、中傷的なものを小説は描きたかったのでは」とし、日本そして韓国でも映画化されたことに触れつつ「それぞれの登場人物を深く描くということがドラマでできることと思って、1人ひとりを多面的に見せていこうという思いで映像化しました。犯人役の少年たちにもそれぞれの事情があってというところまで踏み込んで描けた」と胸を張った。