陸上・走幅跳 夜の国立が橋岡優輝を照らす【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:長田洋平(2021年5月9日 READY STEADY TOKYOー陸上競技 )
走り幅跳びは合計6本の撮影チャンスがある。
しかし、全ての跳躍を撮れる訳ではない。他の種目も同時多発的に行われるため、チャンスは事実上半分以下に限られることもよくある。
しかもカメラマンは自分だけではない。撮りたいポジションから撮れないなんてこともザラにある。

正直に言うと、これまでは各一枚でも上位選手が撮れていれば良い、くらいの気持ちでいた。しかし、橋岡優輝の登場によって状況は変わった。
オリンピックで上位進出も期待される跳躍力に端正な容姿。欲を言えば6回全て違うポジションから撮りたいくらいだ。そんな「色気」を発する選手にカメラマンは惹かれる。

この写真は先日、国立競技場で行われたREADY STEADY TOKYOで砂場の真横から撮影した一枚。

踏切のスピードはさながらロケットが飛び出していくような迫力がある。橋岡の助走が自分の視界に入ってから跳躍に移るまでの猶予は1秒に満たない。
急に現れた選手に一瞬でオートフォーカスが合わせられるか。
撮り手だけでなく、カメラの性能も問われるようなシーンだったが、一連の流れは全てピントが合っていてホッとひと安心した。

空中を泳ぐように躍動する橋岡優輝を夜の国立が照らす。
そんな1枚が撮れた。

■カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。

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アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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