ぱんちゃん璃奈「プロ10戦目にしてやっとちゃんとしたファイターになれた気がした」【KNOCK OUT】

右拳のコンディションについて語るぱんちゃん

 ぱんちゃんは「めちゃめちゃうれしいという言葉に尽きる。まだ興奮している。パンチでも蹴りでもヒザでも絶対にダウンは取れるという自信があったので、あそこまで強気な発言をしたが、一発でのKOになるとは思っていなかった。自分の想像以上。会長も“あそこまできれいに当てるとは思わなかった“と言っていた。私も会長も思った以上のいい結果が出たのかなと思っている」と前日のKO勝ちを振り返った。

 フィニッシュとなった右ストレートについては「試合が終わったから言うんですが、試合の1週間前にやっと右のパンチが打てるようになった。手術をしたところは大丈夫なんですが、小指の靱帯が外れているところは手術はしていないので、激しい練習を毎日しているとすぐにダメになったりして、水がたまったりした。試合の1週間前に水を抜いてもらってようやく打てるようになった。1週間前で3割くらいの力でしか打てない状態。当て勘だけしっかり合わせてぶっつけ本番になったが、そのポンコツな右拳でKOできたのが本当にうれしい。エアで練習してきたことがぶっつけ本番で実戦でできて自信になった」などと語った。

 今回はパンチのコンビネーションを3パターン身に付け試合に臨み、見事にKO勝ちにつなげた。パンチに大きな自信をつけたが「私は蹴りの選手。ローキックとかハイキックとか前蹴りでも倒せると思っている。今回はパンチを試したかったが、今後はどっちでも倒せる選手になっていきたい」とコンプリートファイターを目指す。

 今後については試合後に「階級が上のチャンピオンと戦っていきたい」とマイクアピールしたのだが、宮田充プロデューサーは「ケガをするかもしれないので今回の試合が終わってから、次の試合のことを考えようと思っていた。最高に近い勝ち方をしてくれたので、次戦は7月18日の後楽園ホール大会がいいのではないかと思っている」と話し、対戦相手については「いくつかプランがあって、その中には他団体でベルトを持っているような選手もいる。体重もぱんちゃん選手は46gのアトム級のチャンピオンだが、体重が上の相手との対戦も辞さないという話も鈴木会長からいただいている」と話した。