市原隼人、最新作では高岡早紀演じる“自称28歳”を追う刑事役! まさかのキスシーンも!?
自称28歳の“純愛モンスター”雨宮リカが映画になって戻ってきた! 第二回ホラーサスペンス大賞を受賞した五十嵐貴久の原作が2019年にドラマ化されるや、高岡早紀が演じる主人公リカの暴走ぶりが話題を呼び、Twitterでもトレンド入りした「リカ」シリーズ。その待望の劇場版でリカと対峙するのは市原隼人!
リカにのめり込んでいく刑事をスリリングに演じる
「お客様も自分を試せるような作品かもしれません」と笑顔を見せる市原隼人。最新作『リカ 〜自称 28 歳の純愛モンスター〜』は、ドラマ放送当時から、主人公リカの暴走する狂気にハマる人が続出した話題作の劇場版。
「『リカ』を自分の中でどうとらえたらいいのか考えたときに、大胆であると同時に実はとても繊細な作品だと思いました。リカは一見、偏った感情を持つ人間に見えますが、根の部分は非常に普遍的で、人生の一瞬の選択を誤ることによって、誰でもリカのようになってしまうかもしれない…と思わされるんです」
リカが追い求めているのは、運命の相手と結婚し幸せに暮らすことという、誰もが持っている願い。しかしその運命の男性に出会ったが最後、彼女の愛情は狂気へと代わり、理想を実現するためには手段を選ばない恐るべき“純愛モンスター”と化していく。
本作で市原隼人が演じるのは、3年前、本間隆雄(大谷亮平)を拉致し姿を消したリカを追う警視庁捜査一課の刑事・奥山次郎。次郎はリカの過去の行動をひも解き、マッチングアプリで接触に成功する。しかし次郎はどんどんリカにのめり込んでいき…。
「なぜ次郎はここまでリカにのめり込んでいくのか、松木監督とも話しながら演じていったのですが、難しい役どころでした。孝子(内田理央)という結婚を考えている相手もいて、警察官という立場もありながら、境界線が見えなくなってしまう瞬間がある。人間誰しもトラウマや弱い部分を持っていると思うのですが、次郎も、心の奥底に抱えていた思いがリカと重なってしまったんじゃないかと思います。演じながら僕自身、リカは罪を償うべきだと分かりつつ、どこかリカを責めきれない気持ちになっていました」
あの手この手でリカの気を引こうとする次郎の姿は、いつしか本気でリカに取り込まれていくようにも見え…。執念の捜査なのか、リカに心とらわれてしまっているのか…どちらにも見せる市原の演技により、2人の攻防はさらにスリリングかつシュールに。
「常に見る人によってどちらにもとれるように奥山を演じました。最初、お話を頂いたときは刑事役ということでアクションも求められるのかなと想定していたのですが、今回は心理戦の“静”の芝居が主でした。次郎の、内面的な、心の中の戦いを感じていただければと思います」