山口拓 東京都議会議員:コロナ感染経験者としてコロナ最前線の政策をしっかり実行。都財政立て直しへ政策の取り組み直しを〈都議選2021〉
新型コロナの正しい情報を正確に皆さんにお伝えしなければいけない
山口議員は昨年12月に新型コロナウイルスに罹患しました。
「私自身、コロナに罹患して中等症になり肺炎を併発し、重症化して命の危機にさらされましたが、日本の優秀な医療に命を救っていただきました。その中で一番感じたことは、正しい情報を正確に皆さんにお伝えしなければいけないということでした。コロナで苦しんでいるのか、コロナ外、いわゆる後遺症といわれているものなのか、薬の副作用なのか、コロナの後遺症なのか、回復期の状況なのか。こういうすべての状況が理解されていないことが問題なんです。海外では当たり前のように情報提供されている情報が、日本では一部の人や政府が理解していたとしても、国民に正確に伝わっていない。ワクチンの情報もそうです。正しい知識・情報を政府、または知事から発信しない限り、皆さんも協力できないし、しようもないと思うんです。感染の状況もそうです。福井県がこれまでの検証結果をすべてを公開することになりましたが、東京都もこれだけの情報を持っているんですから、いち早く情報を提供して、何が本当に危険なのかということを細かくお知らせしないといけない。“飲食店が危ない”“お酒を出す所・人が集まる所は全部ダメ”ではなくて、どういう行動がそういうリスクをもたらすのかということを正確に伝えない限りは、やはり協力しようもないと思います。一律に経済を止めるのではなくて、しっかりとコロナの感染を止めたうえで経済を回していく。これは極めて重要なことだと思っています」
感染した際に心無い非難などはありませんでしたか?
「そういったことは一切ありませんでした。感染拡大防止にも全力で務めていたので、家族に感染させることもありませんでしたし、人にうつすこともなかったと思うんですが、それよりも自分自身がどういうふうになっていくのかという恐怖がありましたし、大丈夫とは思いつつ、“他人にうつしていないか”という恐怖もありました」
今回の都議選で立憲民主党に票を託したら都政にはどんな影響をもたらせてくれますか?
「まず、私は現在の都政はハンドリングが大きくぶれていると認識しています。アクセルが踏みっぱなしの状態だと思っています。なので私たち立憲民主党は正しいハンドリングをしてもらうべく、しっかり都政を監視していきます。むしろ私たちがナビになってもいいと思っています。あとは、アクセルを踏みっぱなしの政権には確かなブレーキが必要になります。それが野党の最大の役割だと思っています。私たちが政権を取るというよりは、今は『小池都政』に乗っている国民が乗り物酔いをしないように、迷うことがないように、どこに向かって走っているのかが分かるようにしてあげないといけない。私、山口拓に託していただければこういったことを明確にしていきます。
そして私には経験があります。恐らく今回の都議会議員の候補者の中でコロナに罹患されている方はほとんどいないと思います。唯一の経験者として、しかも重症化という経験までした私が都知事に直訴して実現させた政策がいくつもありますし、まだ途中のものもたくさんありますので、それを止めることなく進めることができる。コロナ感染経験者として、コロナ最前線の政策をしっかり実行していけるということが一番大きいことだと思います」
自分で経験したからこそ真に迫った政策が提言できるということですね。
「そうですね」
最後に有権者にメッセージを。
「コロナ禍において苦しい思いをされている方がたくさんいらっしゃることだと思います。景気がいいと言っても、皆さんが実感できる景気の良さは恐らくないと思います。苦しい思いをなさる方が一人もいてはいけませんし、つらい思いをする前に行政に相談できる環境を整えなければならないと思います。私たちが今すべきことは一人も苦しみを持つ人を作ってはいけない、そして一人でも苦しんでいる人を救わなければならない。声が届かない人にこそ、しっかりと私たちが支援ができる体制を整えなければならないと思っています。と同時に未来に明るい兆しを持って、もうそろそろ先を見通した政策を作らなければならないと思っています。
今、教育を受けられない、学校にも行きたくても行けない大学生がたくさんいます。授業を受けられない高校生がたくさんいるんです。ありとあらゆる制度を見直す機会だと思っています。学校の教育も、高齢者の福祉も、街づくりも、災害対策も医療の態勢の取り方も、ありとあらゆることをしっかりと見直す最大のチャンスでもありますから、希望ある未来に向かってしっかりと政策の見直しをしていく都議選にしていきたいと考えています」