争点は新型コロナ対策と五輪後の東京!?【7月4日投開票・東京都議会議員選挙】

 7月4日に東京都議会議員選挙が投開票される。6月25日に告示され、9日間の長いようで短い選挙戦が展開される。新型コロナウイルス感染症に振り回されてきた感のある東京、いや日本。今回の選挙は都政はもちろん、今年秋までに行われる総選挙を左右する重要な選挙となる。

(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 前回、2017年の都議選は小池百合子東京都知事が創設し、同年1月23日に地域政党として正式に発足した「都民ファーストの会」(都民ファ)が旋風を巻き起こし、公認候補を50人擁立し49人が当選した。選挙後には推薦していた無所属候補6人を追加公認し、計55議席となり都議会第1党となった。

 その選挙は前年にあたる2016年7月に行われた東京都知事選挙で当選した小池百合子氏と自民党都議団が対立する中、小池氏が「都民ファースト」を旗頭に都議会改革を打ち出した中でのものだった。

 都民ファは2017年2月に行われた千代田区長選挙で初めて選挙に臨む。ここで小池氏推薦の現職と自民党が推薦する新人が対決したのだが、これは小池氏vs「都議会のドン」内田茂都議との代理戦争の意味合いもあったものだった。ここで現職が大差で勝利を収めると、その後、自民を離脱した都議2人が都民ファに合流し会派が5人となり都議会での代表質問権を得るなど、都民ファが着々と態勢を整える中、迎えたのが前回の都議選だった。

 前々回の2013年には公認候補が全員当選した自民党は、この時の選挙では前年の2016年12月に長く連携してきた公明党が連携を見直し、事実上の連立解消。内部からも会派離脱や離党する議員が現れるなど混迷が続いていた。

 候補者60人を立てたものの選挙前の57議席から34減らし、23議席の歴史的惨敗に終わった。

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