【インタビュー】佐藤寛太「愛が詰まった」パーソナルブック『NEXT BREAK』完成

北村匠海が撮影したショット『NEXT BREAK』(ワニブックス)より

 

劇団EXILEの末っ子ポジションは取られたくない

――佐藤さんといえば劇団EXILEの末っ子のイメージが強いですが、後輩は欲しいですか?

前まではずっといらないと言っていたんですけど、劇団EXILEの未来のことを考えるとそろそろ16〜17歳くらいの子がほしいかなと思いますね。人数で言うと3人くらい。10人とかいるとさすがに面倒見きれないから、片手で数えられるくらいの人数で(笑)。


――劇団EXILEの末っ子キャラのイメージが定着していますもんね。

はい、その末っ子ポジションの居心地が良いのもあって完全にぬるま湯に浸かっていますね。でもそれで大人になりきれていないのもあると思うんです。それに劇団EXILEってメンバー同士ジャンルも違うのでバチバチになることもないんですよね。しかも自分のやりたいことも大体できていて、いざとなれば先輩に頼ることもできる。こんな良い環境はないと思います。

――ご飯とかも奢ってもらえるんですか?

青柳(翔)さんには「ご飯行きましょう」じゃなくて、アポなしで「家の前に着きました」ってメッセージを送ります。でもそれでご飯に連れて行ってくれます。青柳さんからは「お前、恐怖だよ」と言われるけど、めちゃくちゃ優しいです。だからこのポジションは誰にも取られたくないです(笑)。

――先輩のなかで1番相談しやすいのは誰?

青柳さんですね。相談というよりいつも事後報告になっちゃうんですけど、青柳さんに注意されたら反省できます。もしかしたら青柳さんに怒られたくて言っているのかもしれないです。

――劇団EXILEはご自身にとってどんな存在?

広い意味で血縁関係みたいな感じかな。劇団EXILEというものがなくならない限り、ずっとその存在はあり続けるし、僕のなかで家族みたいな“帰れる場所”というイメージなので。

――では青柳さんを家族の誰かに例えると?

でかい亀。ボーッとしていて、意外と一歩が大きいから、気付いたらどこか遠くの方へどんどん行っちゃう…みたいな。あ、でも亀だとペットになっちゃうか(笑)。青柳さんってこっちが「手を差し伸べてほしい」と言わないと、助けてくれないんですよ。だからそういう意味でお父さん的な感じかもしれないです。全部面倒見てくれるわけじゃないけど、「手を差し伸べてほしい」と言えば絶対にそばにいれくれるから。まぁ…内縁の父かな!

――コロナ禍で見つけた新たな発見、楽しみは?

僕、もともとゲーム好きだし家に長く居るのが苦に感じないんですよ。でもちょうどコロナが流行る前に青柳さんと2人でキャンプを始めたんです。しかもキャンプって自宅から料理を持参すれば、ほぼ誰とも会うこともないので、緊急事態宣言が開けたらまたいつか行きたいねって話していて。キャンプのきっかけは青柳さんと焚き火の動画見ているうちに「キャンプいいね」みたいな話になったこと。そこから「道具どうします?」「買いに行くか」となり、一緒に買い物も行って。だから男2人でほとんど同じ道を具持っています(笑)。

――男2人でのキャンプは楽しそうですね! もしコロナが収束したらやりたいことは?

以前は町田(啓太)さんのお友達の草野球チームに呼んでもらっていたんですが、コロナ禍になってから参加できていないので思いっきりプレーしたいですね。あと鈴木(伸之)さんとサウナ。サウナに入ってから水風呂に浸かる“整う”という行為があるんですが、あの快感をまた味わいたい!

(取材と文・近藤加奈子)