MMA初挑戦のベイノアがウィリー超え宣言「気持ちは異種格闘技戦。先輩たちを超えたい」【RIZIN.28】

弥益ドミネーター聡志

弥益はベイノアの強さは警戒。お笑いの資質には注文

 対する弥益は「あまり試合という感じがしない。実感がわかないまま、気づいたらあと数日になってしまったなというのが正直な感想」と話す。

 ベイノアについては「実直な、空手をやってる人。お笑い芸人やってると聞いたのでそういう要素が見られるかなと思ったが、そういう感じは自分のところまで届いてこないなという印象」とちくり。

 試合については「足を止めて殴り合うって言ったんで、もちろん、殴り合うんじゃないですか?(笑)」と話した。

 ベイノアのMMAデビュー戦に選ばれたことについては「ちょっと前にも立ち技からMMAに転向した選手がいらっしゃって、その選手が言う“強い選手はなにをやっても強い”というのは、そのとおりだと思う。ひとつのジャンルで結果を出した人が弱いことはない。MMAの中でなにができるか自分にも分からないし、ベイノア選手自身も分からないと思う。試合になって初めて私もそれを実感しますし、お客様もご覧になる、ベイノア選手自身も実感すると思う。それで初めてふたを開けることができる。他の格闘技で実績のある選手のMMA適性を直近で見られるのは興味深い体験、なかなかできない。面白い」と独特の見解を示した。

 お笑い芸人の顔も持つベイノアのお笑いの力量については「あんまり狙って、お笑いを取ってる感じがしないですよね。聞いていると、確かに面白いんですよ。会見もすごく面白かった。彼の返しは。でも“さすが、お笑いやってる!”って感じじゃなくて、彼の素の部分だと思う。『二足の草鞋』じゃないけれど、もう一つ草鞋を履いているんだぞというところを見せてほしかった。彼自信の面白さはなんとなく伝わってくるんですけど、それを生業にして、あくまでお笑い芸人という肩書を持っているなら、そこの局面をもっと出してほしい」と注文を付けた。

 またベイノアの試合映像を見て「蹴りの多様さ、タイミングのよさ、カウンターでしっかり入ってくる蹴りはすごく脅威。あとは、なにが怖いかって、MMAをあんまりやってないところのほうが怖い。なまじしっかりかじってる人のほうが自分はやりやすい。自分はMMAファイターのほうがやりやすい。MMAができない、これしかないと思って戦う選手のほうが嫌だし脅威」と警戒した。

「RIZIN.28」(6月13日、東京・東京ドーム)
◆第10試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※肘あり
朝倉未来(トライフォース赤坂)vs クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)

◆第9試合 那須川天心vs.3人 スペシャルマッチ 那須川天心vs.3人 スペシャルマッチ特別ルール
那須川天心(TARGET/Cygames) vs. 大﨑孔稀(OISHI GYM)、HIROYA(TRY HARD GYM)、X(当日発表)

◆第8試合 ライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)※肘あり
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)vs ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)

◆第7試合 バンタム級トーナメント 1回戦 RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
朝倉海(トライフォース赤坂)vs 渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)

◆第6試合 バンタム級トーナメント 1回戦 RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
石渡伸太郎(CAVE)vs 井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)

◆第5試合 バンタム級トーナメント 1回戦 RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
扇久保博正(パラエストラ松戸)vs 春日井“寒天”たけし(志村道場)

◆第4試合 バンタム級トーナメント 1回戦 RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
元谷友貴(フリー)vs 岡田遼(パラエストラ千葉)

◆第3試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※肘あり
斎藤裕(パラエストラ小岩)vs ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)

◆第2試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)※肘あり
シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)vs スダリオ剛(フリー)

◆第1試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(73.0kg)※肘あり
弥益ドミネーター聡志(team SOS)vs “ブラックパンサー”ベイノア(アメリカ/極真会館)
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