「レジ袋どうしますか?」の質問の度に 後ろめたさを感じてしまう日々。【寺尾聖一郎の「SDGsなライフシフト」】

日本では、2020年7月からレジ袋有料化が義務化

大手スーパーではマイバックを利用している方をよく見かけるようになりましたが、私が行く都内のコンビニでは、マイバックを持参している方は少ない気がします。私自身もダイソーで購入した折り畳みのマイバックを持ち歩いているもののレジの度に開いて、広げて、詰める作業を、後ろの列待ちの方の見えない視線を感じながら毎回利用する余裕もなく、「レジ袋お願いします!」と選択することが最近多くなってきました。その度に、購入後の後ろめたさ感は否めなくて、持ち帰ったレジ袋を無駄なくゴミ袋に利用するから良いのだ、と勝手に決めつけている節があります。持ち帰ってゴミ袋に使ったとしても、レジ袋削減には寄与してないことはわかりつつも利便性で選んでしまっています。

2020年7月1日から始まった全国小売店のレジ袋有料化の義務づけに伴い多くの方が決定的な選択肢をもってない状況だと感じています。私が子どもの頃は、八百屋さんや乾物屋さん、焼き芋屋さんで買い物すると、茶色のパリパリした紙袋におじさんがつめてくれて、持ち帰った記憶がありますが、いつのまにか、レジ袋が当たり前の生活になってきていました。

 

レジ袋の歴史

現在「レジ袋」「ビニール袋」と呼称される袋のうち、そのほとんどはナフサ(粗製ガソリン)を原料とするポリエチレンなどから作られていて、ポリエチレンを完全燃焼させた場合、理論上発生するのは二酸化炭素、水、熱エネルギーとなるそうです。レジ袋の原型が日本で発明されたのは1962年。それまでは小売店でもらえる「買い物袋」といえば紙袋。雨に濡れると破けやすく、耐久性も低い。取っ手がないものも多く、持ち歩くのには不便でしたが、プラスチック製の袋は耐久性があり、何しろか軽くて低価格という条件から1970年代から普及し、日本の高度経済成長とともに歩んできたようです。

レジ袋の有料化の義務づけの動きは世界的に広がっています。そのきっかけとなったのが6年前中米コスタリカ沖でテキサスM&A大学の海洋生物学調査チームが、「鼻にストローの刺さったウミガメを救助した様子」をSNSで公開して話題になったことです。、スターバックスをはじめファストフード企業では、紙製ストローや紙コップの普及が加速した背景があります。

*ビジネスインサイダー参照