笑ったら負け!キュンキュンしたら大勝利! 映画『胸が鳴るのは君のせい』【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.11
舞台「スーパー名探偵のファイナル事件簿2021」が昨日(15日)に初日を迎えました。
とりあえず、何事もなくのスタートです。27日まで何事もないよう、キャスト・スタッフ一同、万全の体制で臨みます。
来週もここでいい報告ができますように。
では今週も始めましょう。
少女漫画原作の映画『胸が鳴るのは君のせい』を観てきました。
幼少期から芸能界にもまれながら、中1で童貞を捨て「間接キスでキュンキュンする期」を飛び級してしまい「学園恋愛ものに世界一共感できない男」として40年近く生きてきた筆者から“一番遠い映画”。
どちらかというと恋愛に関して「学生恋愛未経験勢」にも「間接~勢」にも優越感を感じて生きてきたので「たまにはこういうのも観ておかないと」と、 “鼻で笑う予定”で勉強しに行ったはずなのに…号泣させられました。
王道のストーリーで、転校生に告白してフラれたヒロインが恋に奔走するストーリーで、修学旅行からライバルの出現、海への旅行、夏祭りで花火、文化祭での“恋の伝説”…と描かれて行きます。
修学旅行で忍び込んだ男子部屋に先生が見回りに来て想い人と2人で1つの布団に隠れたり、雨で中止になったキャンプファイヤーの火が全然消化されなかったり「この学校の教師たちポンコツ過ぎるだろ!」という場面を始め、少女漫画特有の“ツッコミたくなる時空”が満載。
最大のツッコミどころは「シュシュがチャームポイントのヒロインが、修学旅行中、食器を洗おうとしてシュシュを汚してしまったら、その転校生の男の子が、おもむろにシュシュの代わりに髪の毛を持ち上げてやり“早く洗っちゃえよ”というシーン」
いや、髪の毛持つぐらいなら、お前が代わりに洗ってやれよ!!!!!!!!!!!!
でもね、これこそがこの映画最大のキュンキュンシーンでもあるんです。
この感覚…どこかで…。
そう、「コロコロコミックで笑えなくなった大人の自分」に対する気持ちと同じ。
少女漫画でキュンキュンしたいという“1階層レベルの浅いキュン”を、感じてしまい、悔しさから気持ちを入れまくり真剣に見始めたところ、そこから先は深く深く落ちていくだけ。
キュンキュンしっぱなしでラストは号泣。
もう一度「キス」とか「間接キス」にときめく気持ちを思い出そうと、心に誓える素敵な映画でした。