新体操 東京オリンピック日本代表選考会 『渾身の舞』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
喜田純鈴
大岩千未来
皆川夏穂
大岩千未来
皆川夏穂
喜田純鈴
撮影/文章:西村尚己(2021年6月19日、20日 東京オリンピック新体操個人日本代表選考会)
6月19日、20日の2日間、群馬県の高崎アリーナで行われた新体操の東京オリンピック日本代表選考会。
特別強化選手である皆川夏穂、大岩千未来、喜田純鈴の3選手が個人総合の代表2枠を争った。
フープ、ボール、クラブ、リボンの4種目の演技を2日間行い、
1日目と2日目の内、個人総合得点(4種目合計)が高かった喜田選手と大岩選手が代表に内定した。
会場は無観客。広いアリーナに置かれているのは13m四方のフロアマットと審判席のみだ。
張り詰めた空気が漂う中、選手たちは競技人生をかけて、気魄に満ちた“渾身の舞”を披露した。
観客スタンド最上段から俯瞰したその一瞬一瞬は、まさに“白いキャンバスに描かれたアート作品”であった。
極限状態の中で最後まで戦い抜いた3選手。
その偉大さに心から拍手を送りたい。
■カメラマンプロフィル
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑
戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
★インスタグラム★
https://www.instagram.com/naoki_nishimura.aflosport/
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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