“戦うシングルマザー”WBO世界王者の吉田実代が「JCI JAPAN TOYP」で会頭特別賞受賞

他の受賞者らとともにフォトセッション。吉田は後列左から3人目(撮影・蔦野裕)

今後は海外での試合、2階級制覇も視野に

 4日前のタイトルマッチに勝利を収め、晴れてこの日の授与式に臨んだのだが「負けてたら“最悪!”って感じだったんで勝てて良かったです(笑)。5年くらいずっとチャンピオンだったので、ここ半年はぽっかり心に穴が開いて、本当にきつかった。同じ相手へのリベンジだったので、相当なプレッシャーがかかっていました。その中でも極限まで追い込んで試合に臨んだんですが、今回は違った景色が見えました。この6カ月間の過程とその結果と試合内容を含めて、人生の財産になりました」などと王座陥落後の約半年間を振り返った。

 今後については「防衛も重ねていきたいし、ラスベガスで試合がしたいし、複数階級も狙えるなら狙いたいと思っています。体が小さいので、フライ級までは行けるので2階級制覇も」と話す。

 その一方で今掲げた目標はすべてゴールというわけではない。

「ゴールは設定してないです。伸びしろしかないと言われているんで(笑)。出産とかもあって、ボクシングも始めて5~6年なので、ボクシングではまだまだだと思っています。あと何年やるかということは決めてはいませんが、自分が納得できる動きができるうちは、まだ高みを目指せるうちはやっていこうと思っています」とさらなる飛躍を誓った。

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