柳楽優弥、有村架純が三浦春馬との共演シーンに込めた思い語る「これからも春馬くんを愛していきたい」
三浦と兄弟という役どころを演じた柳楽。好きなシーンを聞かれると「海辺での(三浦が演じた弟の)裕之を助けに行くシーンで、1発でOKを出さないといけないという、映画だけど舞台本番初日のような緊張感があった。すごくいいシーンになったと思います」と振り返りながら「春馬くんとは10代前半から一緒にオーディションするような仲で、戦友やライバル、本作では兄弟役と、いろいろな役を演じてきました。春馬くんがこの作品に愛を持って参加してくれたように、僕もこのメンバーとこれからも春馬くんを愛して大切にしていきたいと思うシーンになりました」と感慨を込めて語った。
2人が思いを寄せる幼なじみ世津を演じた有村も「3人で縁側で未来を語り合うシーンが好きです。裕之さんが戦地に戻る前夜、もしかしたら3人で会えるのはこれが最後かもしれないという切ないシーンでもあるんですが、少しでも未来に対する希望が込められればと、台本にはなかったのですが、何か言葉ではないものをと、黒崎監督に相談して、2人の手を握らせてもらいました」と、世津が兄弟をつなぐように手を握る印象的な芝居を提案したことを明かし、黒崎監督も「有村さんは普段とても理知的ですが演じるときにはビックリするような本能的な芝居をする。『ひよっこ』で存じていたので“あ、来たな”と思いました」と話し有村を笑わせた。
キャストが全身で演じてくれたとたたえた黒崎監督。唯一実在の人物・荒勝教授役を演じた國村についても「この映画はいろいろな見かたができる、ある意味危険な映画。その中で唯一、実在の人物を演じていただきたいと國村さんにお願いしたら、それを映画でやらないと意味ないやろ、だったらやりますよとパッとおっしゃってくれた。そのことも僕らを勇気づけてくれた」と感謝した。
この日は七夕にちなみ短冊型のフリップに各自が願いを書いて披露。國村は「やすらぎがほしい」、有村は「安心安全な世界を」、黒崎監督と柳楽は「映画の力で元気に」と一様に安寧を願っていた。
『映画 太陽の子』は8月6日より公開。