橋本聖子会長「コロナ禍でも五輪を開催できるということも一つのレガシー」
「より開催への理解を得られる」と無観客を決断
また関係自治体等連絡協議会では東京都と埼玉、千葉、神奈川の3県では国の方針では観客については50%以内で5000人まで入れていいことになっているが「五輪については感染拡大の防止に向け、より厳しい措置として無観客となった」と話した。
橋本会長は無観客での開催となったことについては「無観客ということを決定したほうが、より多くの方に開催に向けてのご理解をいただけるのではないかという判断のもとに決定させていただいた」と開催を最優先した結果であることを語った。
大会関係者の入場について会見に同席した武藤敏郎事務総長は「キークライアントは無観客になることによって入場することができなくなる。IOCの委員とかIFの幹部とかNOCの幹部とか、あるいは放映権者といった大会関係者は観客ではない。それぞれ役割を持った方々なので入場することができる」とした。「こういう状況なのでできる限り人数を絞っていくべきと思う」としながらも「もともと大会関係者の数は14万1000人を4万1000人まで縮小した。その中には大会関係者もいた。さらに縮減していきたいと思っているが何人というターゲットを持っているわけではない」とも話した。
橋本氏は無観客であっても大会を開催する意義について「この世界が直面するコロナ禍という大きな課題に直面する中においても、開催をすることができるということも一つ大きなレガシーになっていくんだというふうに理解をしているので、より多くの皆さんにこの状況であっても東京大会を開催するという意味と価値が伝わるように引き続きの努力をしていきたい」などと語った。