夢の対決にもの申したい!日米怪獣大対決!「ゴジラVSコング」【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
先日、「スーパー名探偵のファイナル事件簿2021」が終わったばかりのような気がするんですが、早くも次作の情報が解禁されました。
ヴァカーエンターテインメントさんで 「ノーサスペンス・ノーホラー」という舞台の脚本と演出をやらせていただきます。
8月24~29日の上演ということでホラー作品をやります。いつものテイストに、ちょっと違った雰囲気も入ってくるのかなと思っています。ご期待ください。
では今週も始めましょう。
この鑑賞記用に映画を観るときは、出来るだけ周りに人がいない席を選んで、シコシコ、ノートにメモを取りながら観ることが多いのですが「自分にだけわかればいい」ので、1行目は日付とタイトルの最初の2文字ぐらいを書き留めて始めるんですが、この映画はなんか…
「ゴジラVSコング」って書かないと2匹に失礼な気がしてちゃんと書いちゃいました。そんな背筋の伸びた状態で見始めたこの作品。
もうね「玉三郎と猿之助が共演!?」「え、ダウンタウンととんねるずがコントやるの!?」みたいな気分なんですよ、こちらとしては。
楽しかった!
ハリーポッターとかロードオブザリングぐらいから「ハナからシリーズ展開する予定で映画を作る」ことが主流になり始め、マーベルさんが確立した「ユニバース系」とでもいうのでしょうか?
「怪獣映画集めちゃうぜ」と企画された、この「モンスターズユニバース」と呼ばれる作品群で、明らかにそれまでの流れを見ると「この対決に持って行きたかった」であろう本作。
VSもの鉄板の第3勢力の乱入まで頭空っぽにして、ずっと楽しめる“いい意味で”頭悪い映画(誉めてる)だったんですが、1点だけ。
多分「モーションキャプチャー」と呼ばれる「人間の俳優が演じた動きをCGに当てる」という技術が多用されていたせいか、腕が長めのデザインのせいか
怪獣たちの動きが人間っぽすぎたのがちょっと残念。
掴んだり、殴ったり、投げたり…コングはそれでいいけどゴジラはそうじゃなくて、なんていうんでしょう?
コングについてるのは「両手」、ゴジラと第三勢力のアレは「前足」と区別して、アクションを作って欲しかった。
せめて「着ぐるみの頃の不自由さ」というか“独特な動き”があるともっと良かったんじゃないかな?
髑髏島とかキングオブ~とか、はもっと動物っぽい造形のモンスターが多かったから“怪獣”!って感じで楽しかったんですが、本作はアクションだけ「中の人が見えてる」ような気分になり、不服でした。
シン・ゴジラのモーションアクターした野村萬斎さん、完全に“人外”にみえたので本当に凄かったんだと再認識。
まあ、でも、小栗旬くんの白目だけで1800円の価値がある素敵な娯楽映画だったので、出来るだけ多くの人に観て頂いて“酒の肴”にしたい良作でした。