FANTASTICS from EXILE TRIBE 世界「BOTが走り出した!」<BATTLE OF TOKYO インタビュー>
ーーキャラクターについては、メンバーそれぞれプロジェクトの準備段階で、練りに練って作られたと聞きます。
ヒアリングがありました。好きなもの、特技といったことから、どういう人間だったか、どんなふうに感じるのか、かなり細かい性格診断表のような、ものすごく深いところまで掘り下げる質問票が送られてきました。そこに自分を投影するメンバーもいれば、全く別のキャラクターを作っているメンバーもいます。
ーー世界さんはどちらのアプローチで?
僕は自分とは近づけていないほうですね。近づけようとは思わなかった、というか。のちに声優の方が声をつけてくれることを知らされていたので、キャラクターを自分に寄せてしまうと、TEKUさんに世界がずっと付きまとってきちゃうんだろうな、と思って。もちろんそういうやり方もアリですけど、僕はそうじゃないほうがキャラクターが1人で生きていけて、面白いなと思ったんです。とはいえ、結果的に近づいちゃった部分もあります。
ーー世界さんは、Jr.EXILEやLDHのなかでも、漫画やアニメーションのようなカルチャーと近しい存在だと思いますが、ノベライズをどんな視点で読んでいますか?
楽しく読ませていただいています。映像が脳内再生されて、TEKUのセリフは武内駿輔くんのいい声で再生されます。すでに声優さんが公開されているキャラクターは、TEKUさんだけでなく、みんな声優さんの声なんです。川村壱馬のLUPUS(ルプス)は石川界人さんが担当してくれていてカッコいい、メンディーのPERTE(パルテ)はおもしろい(笑)。まだ発表されていないキャラクターは誰なんだろうって想像しながら。
ーー気になることは本当に多いです。世界さんは、4月のBOTの記者会見で披露された「リアルタイムアニメーション」のためにダンスのデータを提供するなど制作にも関わっていらっしゃいましたが……このプロジェクトのこの先の展開というのはどのくらいまで見えているんでしょうか。
制作段階から携わらさせていただいていたので、今後の展開も、Jr.EXILEのなかでは一番知っているんじゃないかなと思います。ただ、BOTって終わりがないプロジェクトだと思うんです、永遠に終わらないジグソーパズルを作っている感じの。
ーーそんな、サグラダ・ファミリア的な!
メディアミックスといっても、BOTは『HiGH & LOW』であったり、他のメディアミックスのプロジェクトとも別のもので、さらに何個も乗っかっているんです。アニメ、映画、ライブ、小説だけじゃなくて、例えば、食べ物とかもあるかもしれない。
これからどうなるかって言えば、小説のvol.3は出るだろうなって(笑)、vol.2を読んで思いました。小説は99ぐらいまでいけるんじゃないかな。BOTには全体の物語もあるので、『スターウォーズ』シリーズだったり、マーベル作品の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から『ブラックパンサー』の映画ができたように、そういう展開もあると思うんですよね。つまり、TEKUのスピンオフ(笑)。Jr.EXILEのメンバー、一人ひとりに人生があり、それぞれバックボーンも違う。38のキャラクターも同じですから。アニメは絶対やりたいです、豪華な声優陣も揃っていますから!
ーーそれは絶対ですね。