鈴木福、17歳の現在と10歳の夏休みの過ごし方は…「今年も映画館に『スーパーヒーロー戦記』を見に行きたい(笑)」

撮影・小黒冴夏

鈴木福、仮面ライダーシリーズの“恋愛要素”に…!

 本作には、鈴木福少年を夢中にさせた作品を手がけてきたスタッフ陣も参加。

「シリーズを見始めた『仮面ライダー電王』(2007年 主演・佐藤健)をはじめ『仮面ライダーキバ』(2008~09年 主演・瀬戸康史)、『仮面ライダーディケイド』(2009年 主演・井上正大)とか『仮面ライダーW』(2009~10年 主演・桐山漣、菅田将暉)といった、僕が見始めてから没頭させてくれたライダーたちには特に思い入れがあります。白倉伸一郎プロデューサーや田﨑竜太監督はその時代の作品も手がけてきた方々なので、いろいろなお話を伺うことができたのもうれしかったです。『仮面ライダー電王』を見ていた当時、デンライナー(鉄道車両型タイムマシン)からマシンデンバード(電王の乗るバイク)が出てくるというオープニングシーンに衝撃を受けたのですが、そのアイデアやマシンデンバードがデンライナーの運転システムになっているという設定を考えたのが、本作の田﨑竜太監督だったと聞いて、スゲー! と思いました(笑)。『仮面ライダー電王』のパイロット監督(第1~2話を担当するメイン監督)を務めた田﨑監督に、同じくプロデューサーだった白倉プロデューサー、武部プロデューサーという、僕を仮面ライダーにハマらせてくれた方々が今回の現場にいらっしゃるなんて、本当にすごいことだと思いました」

 子供のころから続く仮面ライダー愛。

「『仮面ライダーウィザード』(2012~13年 主演・白石隼也)や『仮面ライダー鎧武』(2013~14年 主演・佐野岳)あたりになると、変身して戦うシーンも好きだけどドラマとしても楽しめるようになってきて、話の奥深さにも気づいて逆に難しく感じた時期がありました。あのころは少し恋愛要素もあって、それが少し気恥ずかしかったです(笑)。とはいえ、それでもずっと見続けていたので、シリーズから完全に離れていたことは無いんです。難しく感じたときも断念せず見続けていたので、物語もより楽しめるようになり、今はドラマとしても楽しく拝見しています。恋愛要素もそんなにないですし(笑)」

 恋愛要素にはいまだにやや照れがある一方、アクションへの興味はますます広がっている様子。

「僕はずっと仮面ライダーになりたくてアクションがやりたいと言っていたんです。その気持ちが行き過ぎて、スーツアクターさんになりたいと思っていた時期もありました(笑)。今でも俳優としてアクションに挑戦したいという思いはあります。もちろんいつか仮面ライダーになりたいというのが一番の目標ですが、アクションができれば俳優としても役幅が広がると思いますし、いずれ挑戦してみたいと思っています」

 今年17歳を迎え、夏休みに仮面ライダーやスーパー戦隊の映画を待ち望んでいた子どもたちへ、作品を届ける側となった。

「僕の10年前の夏休みは、けっこうドラマの撮影が多くて、その合間に夏休みの宿題をやっていました。あとそのころ、毎年、友達と映画館に仮面ライダーの映画を見に行って、帰りにおもちゃ屋さんに仮面ライダーのアイテムを買いに行き、ガンバライド(アーケードゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライド』)をする、というのが夏休みの定番でした。今もやっぱり、夏休みはドラマやバラエティー番組のお仕事があって、合間に宿題をしています(笑)。今年は、本作の宣伝の他、舞台への出演が決まっているのでその稽古も楽しみにしています。でも休みをもらったら、友達と遊びに行ったり、この映画を映画館に見に行きたいです!」

 学校では、友達と充実した高校生活を送る野球好き男子。

「好きな科目は体育です(笑)。最近は美術や音楽も好きです。嫌いな科目ってあまり無いんです。数学は…好きというほどではないですが(笑)、でも無理!っていう教科はないですね。食べものとかも、子供のころは大の苦手だった生魚やキノコ、ピーマンも、わりと普通に食べられるようになりましたし。今、ハマっている食べものは…おからパン。モチモチしていて、おいしいんです(笑)」

 仮面ライダー50 周年、スーパー戦隊 45 作品目。世代を超えて愛され続ける2大シリーズ。歴代の仮面ライダーやスーパー戦隊が大集結する本作は今、仮面ライダーセイバーや機界戦隊ゼンカイジャーを応援している子供たちはもちろん、全世代のファンの胸にヒーロー像をよみがえらせてくれるはず。

「僕のヒーロー像も、この映画に詰まっています。ぜひ皆さんもこの映画で、自分にとってのヒーローとは何か、探してみてください」

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)