芦田愛菜 迷った時の人生観「自分に人生の最終決定権があると思ってしまうと…」

 

 物語にちなみ「人生で迷ったときどうするか」と質問されると、芦田は「私はまだ人生で大きく悩んだことがないのですが、悩んだときはまず自分の中で分からないなりに考えて、自分が一番納得できる答えを探し、行動してみて、あとはもう結果は決まっているのだから、と思うようにしています。自分に人生の最終決定権があると思ってしまうと、自分を責めてつらくなってしまうと思うので…」と、しっかりした視点をのぞかせつつ「でもなかなか難しくて結局、後悔しちゃうんですけど(笑)」と笑った。

 一方、大竹は「私は愛菜ちゃんよりたくさん生きていますが、あまり迷うことなく直観的に生きてきました。座右の銘が“まあいいか”なので」とあっけらかんと語り、会場の笑いをさそった。

 この日は、河童役で声の出演をしているサンドウィッチマンの伊達みきおと富澤たけしがビデオで登場。「我々が愛菜ちゃんに、いい映画なのでと薦めて許可を取ったんです。親子みたいな関係でございます」と冗談めかしつつ映画をアピールした。

 最後に芦田は「マヨイガというのは岩手県の伝承で、人生に迷って訪れた人をもてなしてくれるそうです。そんなマヨイガが皆さんにもささやかな幸せを運んでくれたら」、川面監督も「重たいものも抱えている作品ですが、映画としては、見終わった後、少しでも遠くを見れる気持ちになればと思って作りました」と映画に込めた思いを語った。

『岬のマヨイガ』は8月27日より公開。