一ノ瀬監督の音楽の作り方はいつもユニーク。 ピアノ&ドラムデュオ誕生のきっかけにもなった! 【映画『リ、ライト』】

主役の大森博史さんのピアノの音色に、人生のストーリーを感じた

 音楽映画『リ、ライト』のメインとも言えるのが、大森博史さん演じる藤吾のピアノ。子どもの頃に習ったバイエルクラスから練習をスタートさせた大森さんも、本番当日までレッスンを続けたはじめさんも、大変だったと思います。

「大森さんはもともと自由劇場でサックスを演奏していたので、リズムや音感などの音楽的素養はある程度持っている方でした。それでも本番に向けて僕の要求度も増していきますし、肉体的限界もありますから、とにかく大変だったと思います。本番当日には、あれだけの素晴らしいパフォーマンスを出してくださったので『頑張ってくれたなあ』って。あ、偉そうですみません(笑)」とはじめさん。

 一方でおおじさんは、大森さんのピアノの音色に、人生のストーリーを感じたと話します。「特に1人で弾いているシーンは素晴らしかった。いいシーンでした。単に『はじめさんが猛特訓して弾けるようになりました』やないんですよ。技術的に上手いとかそういうことよりも、大森さんが20代から舞台や映画やテレビで培ってきた役者としての人生とシンクロして、走馬灯のように見えた気がして。ああ、キレイやなあ、いい音色やなあって思ったんです」。ミュージシャンであるおおじさんに、ここまで感じさせる大森さんはスゴイ!実は今も、はじめさんのレッスンを続けているそうです。近いうちにインタビューに伺いますので、お楽しみに♪

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