ユニークな多様性の祭典「パラリンピック見どころ総まとめ」【競技編】
最高時速約70キロの世界(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
都内の名所を駆け抜けるマラソンレース
東京パラリンピックのマラソンは都内各所を駆け抜ける。オリンピックスタジアムを皮切りに、東京駅、雷門、東京スカイツリー、東京タワー、皇居外苑を通って、スタジアムへ向かう42.195km。パラリンピックでは、車いす、上肢障がい、視覚障がいの3つのクラスが行われ、それぞれが時間差でスタートし、同じコースを走る。視覚障がいの選手は必要に応じて伴走者をつけることができ、互いに「きずな」と呼ばれる1本のロープを握って並走する。文字通り、選手とガイドランナーとのチームワークも見どころ。車いすの部では、トライアスロンとマラソンの2競技で出場を決めた土田和歌子に注目。東京オリンピックの開会式で国立競技場内の聖火ランナーを務めたことも記憶に新しい。土田は1998年長野大会のアイススレッジ、2004年アテネ大会の陸上で金メダルを獲得し、日本選手として初めて夏冬両方のパラリンピックの頂点に輝いたレジェンド。今大会でも2競技でメダルを獲得し、新たな歴史を刻めるか。